1995 Fiscal Year Annual Research Report
光散乱現象を利用したプラスチックの残留応力のハイブリッド解析法
Project/Area Number |
07650126
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Research Institution | Kanazawa Technical College |
Principal Investigator |
杉森 勝 金沢工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (00064478)
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Keywords | プラスチック / 光学的手法 / 数値計算法 / ハイブリッド / 残留応力 / 成形条件 / 光散乱 / 光粘弾性 |
Research Abstract |
1.複屈折縞の測定 透明なプラスチック材料で比較的単純な帯板形状の試験片を製作した。プラスチックの成形過程を想定し、試験片の一部の表面を断熱した後、高い温度に保った後、急冷した。その後、散乱光法により、残留する複屈折縞を測定した。 2.複屈折縞の数値計算 粘弾性体の応力、残留応力および複屈折縞を、線形光粘弾性理論に基づき、数値計算するプログラムを用いて、前記1の試験片の熱応力、残留応力および複屈折縞を数値計算するプログラムを整備した。 3.複屈折縞の実験値と計算値を比較するシステムの構築と摘要 複屈折縞の実験値と計算値を比較し、両者が一致するまで数値計算の境界条件を修正し、再計算するシステムを構築した。このシステムを前記1、2に適用し、ハイブリッド法の妥当性を検証した。 4.他の実験法による妥当性の検証 前記1の試験片の平行光法による複屈折縞の測定を行った。また、機械的測定法である逐次除去法によっても残留応力を測定した。そして前記3の妥当性を側面から検証した。 5.研究発表 現在、本研究で開発したハイブリッド解析法の成果を一部を論文として発表しているが、他の分を学会で発表し、論文として投稿予定である。 以上のことより透明なプラスチックの複屈折挙動を利用して3次元形状の不透明なプラスチックの成形品の残留応力を容易に数値計算する手法が開発できた。
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Research Products
(1 results)