1996 Fiscal Year Annual Research Report
高圧力下における乳化燃料液滴の燃焼およびミクロ爆発に関する研究
Project/Area Number |
07650264
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
角田 敏一 大阪府立大学, 工学部, 教授 (70034402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬川 大資 大阪府立大学, 工学部, 助手 (00264804)
津江 光洋 東京大学, 工学部, 助教授 (50227360)
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Keywords | 乳化燃料 / 燃焼 / ミクロ爆発 / 高圧 / パフィング / 液滴温度 / 相分離 / 界面活性剤 |
Research Abstract |
高圧燃焼容器内に固定した細い石英糸の先端に乳化燃料を懸垂し,赤熱したニクロム線で点火することによりこれを燃焼させた.燃焼中の液滴火炎の挙動をCCDカメラにより観察するとともに,微細熱電対により液滴温度を測定した.また,シート状アルゴンレーザを光源とする平面光散乱法により火炎中のすす濃度場の可視化を行うとともに,得られた散乱像を画像解析装置を用いて定量化することにより2次元すす濃度分布を求めた.さらに,高速度ビデオカメラを用いて,液相中における相転移,相分離および2次微粒化現象を詳細に観察した.n-ドデカンならびにn-ヘキサデカンをベース燃料として作成した油中水滴型および水中油滴型乳化燃料について測定を行った。 その結果,以下のことが判明した. (1)液滴温度は燃焼初期に急激に上昇するが,時間の経過とともにその上昇率は鈍化する。 (2)燃焼終了時の液滴温度は,雰囲気圧力の上昇とともに上昇する. (3)燃焼終了時の液滴温度は鈍枠燃料の飽和温度より低く,含水率の上昇とともにその差は増大する.この傾向は,雰囲気圧力とともに顕著となる. (4)すす量の極大値は雰囲気圧力の上昇とともに増大し,含水率の上昇とともに減少する. (5)水中油滴型乳化燃料では,温度上昇とともに転相および相分離が生じ,ベース燃料内に水の相が浮遊する状態が現れる.しかし,この現象は油中水滴型乳化燃料では観察されない.
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Research Products
(1 results)