1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650325
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
松井 信行 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30024285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 誠 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (10232662)
竹下 隆晴 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (70171634)
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Keywords | 突極交流電動機 / 電動機最適設計 / 電動機磁界解析 / 位置・速度センサレス制御 |
Research Abstract |
従来,電動機駆動系の研究では,与えられた電動機の最適制御則がもっぱら検討され,ブラシレスモータとリラクタンスモータも同様に独立に議論された結果,別々の範疇として扱われてきた.本研究は,それら突極ブラシレスDCモータとリラクタンスモータとが,制御モデル的には共通のモデルで表現できる点に着目し,両者を従来の研究手法と違った共通の理論的ベースの上で論じ,総合的な研究開発を行うものである.本研究は平成7,8年度に渡って行われるが,本年度得られた成果をまとめれば以下のようになる. 1.突極交流電動機に対して,「パ-ミアンス」法による等価磁気モデルの粗評価,並びに「有限要素法」による精密モデルの導出を行い,そのモデルに立脚したトルクリプルや磁気騒音を抑制可能な電動機回転子形状設計法を確立した.本設計法は,試作電動機を使った実験によりその有効性が検証された. 2.上記形状設計法を基に,突極電動機制御系の制御ループ構築が電動機設計段階て可能となり,電動機制御特性が試作・実験を伴わずに評価可能となった. 3.突極ブラシレスDCモータに対して,巻線インダクタンスが回転子位置の関数となる性質を利用した位置・速度センサレス制御アルゴリズムを導出し,50〜4,000rpmの範囲で100%負荷運転と,逆転を伴わない安定な始動を実現した. 以上の成果は,電気学会研究会等での口頭発表などによって公表されている.なお,平成8年度には,7年度に引き続いて,制御ループの自動構築ソフトウェアの開発,センサレス駆動システムの高精度・高機能化に関して研究を進める予定である.
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