1996 Fiscal Year Annual Research Report
低周波電磁界の生体影響問題における電力周波数磁界環境の定量化に関する研究
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07650330
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
林 則行 徳島大学, 工学部, 助教授 (30156450)
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Keywords | ELF / ドシメータ / 生体影響 / 磁束密度 / 積分 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度試作した低周波磁界ドシメータの性能試験結果に基づいて改良したドシメータを20台製作した。すべてのメータは電気的には設計どおりの性能を示し,最終的な仕様は次の通りである。 (a)外形寸法:135[mm]x90[mm]x35[mm](電源部を含む) (b)重量:約250g(電源部を含む) (c)測定値:互いに直交する3方向の磁束密度の時間積分値;同時計測が可能 (d)測定磁束密度:0.02〜550[μT] (e)測定積分値:0.01〜1999[μT・Hr] (f)測定時間:連続30時間 本装置を用いて,実際に携帯使用の最終的な試験を行ったところ,機械的な性能に不備が見つかり,現在も調整中である。このために磁界ド-ズに関しては系統的なデータは得られておらず,今後の課題となった。 一方,磁界の計測装置に関しては,国内やインドネシアの500kV変電所構内,500kV送電線路下,および住宅地で実測を行い,電力周波数磁界強度分布に関する貴重なデータが得られた。その結果の一部は,インドネシアで行われた「Seminar on Biological Effects of EMF in Indonesia」で発表を行った。 結局,磁界ド-ズに関しては,装置の開発が不十分で期待した結果は得られなかった。しかし磁界分布に関しては貴重なデータが得られ,今後国内外のデータの比較を行う足掛かりが掴めた点で評価できる。
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[Publications] 伊坂勝生,林 則行,他: "電磁界の測定技術" 静電気学会誌. 20巻4号. 205-210 (1996)
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[Publications] 太良尾浩生,林 則行,他: "磁束密度の不平等性が単媒質モデル内の誘導電界に及ぼす影響" 電気学会論文誌A. Vol.117-A No.3. 317-323 (1997)
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[Publications] K.T.Sirait,N.Hayashi,et al.: "Report of 1995 Joint Reseach on the Electric and Magnetic Field Measurement in Indonesia" Proc.Seminar on Effects of EMF on Biological Systems in Indonesia. Vol.1. 1-14 (1997)
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[Publications] K.T.Sirait,N.Hayashi,et al.: "Report of 1996 Joint Research on the Electric and Maguetic Field Measurement in Indonesia" Proc.Seminar on Effects of EMF on Biological Systems in Indonesia. Vol.1. 15-35 (1997)