1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650409
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
加藤 茂夫 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (00143529)
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Keywords | 画像符号化 / 可逆符号化 / 画像データ圧縮 / 算術符号 |
Research Abstract |
本研究においては、静止画像を対象に、画像信号の情報保存型高圧縮符号化に関する研究を行っている。本年度は本研究の第一年度にあたり、先に提出した研究目的および計画に従って研究を進め、以下の知見を得た。 一般に画像符号化は、モデルによる系列変換部と、エントロピー符号化部に分けて取り扱うことができるが、まず、モデル部については研究代表者らがさきに開発した3次元マルコフモデル符号化を、静止画像の可逆符号化に適用する際の問題点を明らかにし、段階的表示可能性の観点からこの3次元マルコフモデル符号化を再構成して、効果的な可逆符号化法として提案した。同時に提案した方式に対して実際の画像に対するシミュレーション実験を行い、従来の符号化法と比較するなどして、本提案方式の有効性を確認している。次に、エントロピー符号化部については、近年高効率符号として着目を浴びている算術符号をとりあげ、多値情報源にそのまま適用可能な新しい方式を提案した。さらに、算術符号の符号化アルゴリズムを有限状態遷移モデルとみなし、遷移アルゴリズムの簡単化という観点からこれを再構成することによって高性能化を図った新しい非分岐状態遷移型算術符号を提案した。これらについて、符号化性能について平均符号長や符号化効率などについての理論的な検討を行い、従来型算術符号に比し、符号化効率の最悪値を改善し、演算量も減少できることを明らかにした。同時に実際の画像に対してマルコフモデル符号化を前提とした符号化シミュレーション実験を行い、有効性を確認した。また、これらの成果を、画像電子学会誌、PictureCoding SymposiumJAPANなどに発表している。
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Research Products
(1 results)