1995 Fiscal Year Annual Research Report
多重経路を有するLAN結合網における経路制御方式の研究
Project/Area Number |
07650428
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大月 一弘 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (10185324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樽磨 和幸 神戸大学, 総合情報処理センター, 助手 (80227298)
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Keywords | ATM / 網設計 / 経路制御 / LAN結合 / 多重経路 / 情報ネットワーク |
Research Abstract |
平成7年度は,本研究の遂行に影響する大きな変革があった.一つは,阪神・淡路大震災が契機となった,障害を考慮した網構成の見直しであり,もう一つは,ATMバックボーン網の本格的な導入である.つまり,今後のLAN間接続の形態が次のように変革していくと考えられる. 1.災害時,障害時を考慮した柔軟な網設計 2.多数のLANや専用回線網を経由した接続のATM網への吸収 このため,本年度はまず,災害時における情報通信システムの分析し,災害支援を効率的に行うための都市型ネットワークのシステムデザインの提案を行った.次に,ATM網をバックボーンとした場合の網構成方法について,特に,経路制御の観点から検討し,以下の知見を得た.ATM-LANにおいては,計算機器の接続形態は,ATMに直接接続・ATM対応スイッチングHUBなどに接続,従来系の中低速LANを経由した接続が混在する.このため,効率的な伝送を行う上では,経路制御用機器の配置方法や経路選択方法の確立が重要である. 本年度は,本研究の一貫として,本学に導入予定の学内LANシステムに対して,ATM, FDDIの2系統をバックボーンに持つLAN結合網の提案・設計を行った.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大月一弘: "情報ボランティアとコンピュータ・ネットワーク" 大震災100日の軌跡. 105-117 (1995)
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[Publications] 樽磨和幸,蛯名邦禎,大月和弘,田中克己: "阪神淡路大震災における情報通信エレクトロニクスの状況-神戸大学からの報告-" 電子情報通信学会誌. 79-1. 15-19 (1996)
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[Publications] 大月和弘,樽磨和幸,蛯名邦禎: "災害を考慮した都市情報通信システム構築に関する一考察" 第二回社会情報システム学シンポジウム講演論文集. 25-30 (1996)