1997 Fiscal Year Annual Research Report
多重経路を有するLAN結合網における経路制御方式の研究
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07650428
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大月 一弘 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (10185324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樽磨 和幸 大阪商業大学, 商経学部, 助教授 (80227298)
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Keywords | 情報ネットワーク / フロー制御 / インターネット / 経路制御 / 網設計 |
Research Abstract |
阪神淡路大震災において、被災者救援活動における情報通信システムの重要性が明かになった。本研究では、インターネットに代表される複数経路を持つネットワーク間相互接続システムを対象とし、災害時に発生する緊急情報の円滑な伝達に対応できる柔軟な網の実現を図ることを目的としている。 本年度に遂行された研究は以下の通り (1)IP相互接続網における動的な経路制御方式の開発 8年度までに行なったをもとに、特に災害時対応のシステムへの適応を検討し、通常時だけでなく災害時にも効果を発揮する経路制御方式を提案した。 まず、災害時には、様々な種類の情報伝達要求が急激に発生することに注目し、これらの情報に対して適切な伝送を可能とするための経路制御方式の開発を行った。提案する方式は、IP上での代表的経路制御方式であるOSPFに基づいたものとなっており、次のような特徴を持つ。 ・局地的に集中する伝送要求に対処できるよう、複数の経路に対してトラヒックを動的に割り当てることにより、付加分散を行い、輻輳を軽減させる。 ・緊急情報の円滑な伝送を保証するために、トラフィックの優先度を考慮した経路割り当てを行う。 (2)災害対応情報通信システム設計手法の汎用システムへの適応。 8年度に提案した、災害支援のための情報通信システムを設計手法の、通常のネットワークシステム設計への応用の可能性を検討し、通常システムへも十分に適応できることを示した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 大月一弘: "情報ボランティアとコンピュータ・ネットワーク" 阪神大震災研究(神戸新聞出版センター). 1. 105-117 (1995)
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[Publications] 樽磨和幸、蛇名邦禎、大月一弘、田中克己: "阪神淡路大震災における情報通信エレクトロニクスの状況-神戸大学からの報告-" 電子情報通信学会誌. 79-1. 15-19 (1996)
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[Publications] 大月一弘、樽磨和幸、蛇名邦禎: "災害を考慮した都市情報通信システム構築に関する一考察" 第二回 社会情報システム学 シンポジウム講演論文集. 25-30 (1996)
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[Publications] 大月一弘: "大規模災害と情報通信システム" 関西大学情報科学研究会講演集. 11. 31-36 (1997)
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[Publications] 山本裕計、大月一弘: "防災情報システムづくりの展開と課題" 阪神大震災研究(神戸新聞出版センター). 2. 275-285 (1997)
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[Publications] 村田育也、樽磨和幸、大月一弘: "人の役割に基づいた情報通信システムのモデル化" 情報処理学会研究会報告. HI75-2. 7-12 (1997)
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[Publications] 田中克己、大月一弘、樽磨和幸他: "震災とインターネット" NECクリエ-ティブ, 254 (1996)