1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650473
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
宇野 享 東京農工大学, 工学部, 助教授 (80176718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
何 一偉 九州大学, 工学部, 助手 (50241526)
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Keywords | 電磁放射源 / 電磁波 / イメージング / アンテナ / 電流源 / 磁流源 |
Research Abstract |
本研究の目的は,任意の位置に置かれた電磁放射源の位置と波源分布を推定するための理論を与えることと,その有効性を実験的に実証し,本パッシブイメージング法を実用の段階にまで押し上げることである.本年度はその初年度として以下の成果を得た. 1.パッシブイメージング法に関する理論的検討:高周波回路などからの不要放射は主に伝送線路のベンド部や不連続部から生じ,その最も簡単なモデルとしては微小ダイポールアンテナあるいは磁気ダイポールアンテナが考えられる.本年度はこれらのアンテナの位置と分布を推定するための厳密なパッシブイメージング法を導いた.また,この方法が物体の形状推定や,地下などの不可視媒質中にある物体の推定に応用できることを示すと共に,その有効性を多くの数値シミュレーションによって明らかにした.さらに,実際の測定を考え,測定誤差に対するイメージの劣化について検討した結果,本イメージング法は測定誤差に対して極めてロバストであることがわかった. 2.実験的検討:備品のXYプロッタにダイポールアンテナあるいはループアンテナを取り付け,放射電界,放射磁界を同じ形状のアンテナで測定し,上のパッシブイメージング法に従って測定された電磁界を合成した結果,実際の位置に明瞭なイメージが現われた.このことによって本イメージング法の有効性が実験的に確認された.しかしながら,実際の位置とは異なる場所に不要なイメージが現われることがあり,測定環境に対する検討が今後の課題として残された.また,解の一意性に対する理論的な検討が必要であることがわかった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 宇野 享: "電磁放射源のパッシブイメージング法とその物体形状推定への応用" 電子情報通信学会技術報告. AP95-38. 55-62 (1995)
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[Publications] 宇野 享: "微小電磁放射源の3次元パッシブイメージング法とその実験的検討" 計算電気電子工学シンポジウム. 65-68 (1995)
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[Publications] 宇野 享: "Theoretical and Experimental Studies on Passive Imaging of Electromagnetic Sources" International Symposium on Antennas and Propagation. (発表予定). (1996)
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[Publications] 何 一偉: "Reconstruction of Underground Objects by Imaging The Secondary Currents" International Symposium on Antennas and Propagation. (発表予定). (1996)