1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650516
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
溝尻 勲 立命館大学, 理工学部, 教授 (40020127)
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Keywords | 超音波心臓断層像 / 心筋運動 / 辺縁検出 / フーリエ級数 / オプティカルロ- / 写像・逆写像 / 運動ベクトル |
Research Abstract |
超音波心臓断層像において、心内幕辺縁、心外幕辺縁を検出し、自動的に心筋部分を抽出する方法を開発した。この方法は辺縁曲線を3〜4調波のフーリエ級数で表現し、この曲線上の評価関数を最大にするように定める。この方法はパラメトリックに定義された最も簡単なスネ-クスを用いる方法とみなすことも出来る。これによって、客観的な、かつ、医師が手作業で抽出した辺縁に劣らない辺縁検出が可能となった。 さらに、rθ極座標系で表される超音波短軸心臓断層像上で抽出された2つの辺縁関数を用いて、これらに挟まれる左室心筋部分のみを、αθパラメータ座標系(0≦α≦1, 0≦θ≦2π)に1対1写像することにより左室心筋部分を規格化する。 このαθパラメータ空間上に写像された心筋部エコー画像の引き続く2レ-ムを用いてオプティカルフローを推定した。このオプティカルフローを元のxy座標系に逆写像することによって、求めるべき超音波左室短軸断層像の心筋各部の移動量を計測することが可能となった。 超音波短軸心臓断層像を用いて心筋の運動を計測する方法として、従来からセンターライン法が知られているが、センターライン法では心筋辺縁の半径方向の運動のみが計測できるにすぎず、かつその運動も2つの辺縁関数の中心の運動を表すにすぎなかった。 本法によれば、半径方向のみならず、θ方向(回転)の運動も計測可能となり、かつ心筋画像上の任意の点の運動ベクトルが算出できる。また、この運動ベクトルは心筋辺縁の運動と心筋内部の運動の両方の運動から算出されており、従来のセンターライン法によって求められる心筋運動おも包含する方法である。
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