1996 Fiscal Year Annual Research Report
ビデオカメラによる自動車交通量検知システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
07650517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中西 恒彦 立命館大学, 理工学部, 教授 (40066725)
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Keywords | 空間周波数 / DSP / 交通流調査 / 画像計測 |
Research Abstract |
研究代表者はビデオ映像からの収集情報量の限定と画像処理アルゴリズムの研究を従来から行ってきており、画像の空間周波数成分の分析によって車両の認識が可能であることを明らかにした。この方法は、車両幅を特徴量としてこれに対応する特定周波数成分の抽出で車両検出を行っており、曇天時の映像や黒色車両の検出も可能である。また、周波数分析を積分計算で行っていることから車両の多様性や路面雑音から受ける影響が軽減されている。しかし、収集情報量が過大であり、ビデオシステムのフレーム時間内での分析が困難で、間欠的な分析しか実現できず完全なリアルタイム処理には至っていなかった。今次の研究では画像の取り込みと周波数分析処理の高速化を目指す機器構成を行った。 システム構成は95年度に制作した電子回路と新たに導入したディジタルシグナルプロセッサ(以後、DSPと略す)ボード、そしてシステム全体を制御するパソコンが主体となるが、車両認識のアルゴリズムは精度の良い周波数分析が中心である。一方で、AD変換と周波数分析は時分割で行うので、サンプリング周期とサンプリング点数の実験的追求を行い、周波数分析精度の評価試験を実施するためのパソコンを導入した。今年度はDSPによる周波数分析演算の可能性を追求し、割込演算によってある程度の高速化を実現することができた。
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Research Products
(2 results)