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1995 Fiscal Year Annual Research Report

凍害を受けた表層部コンクリートの品質に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07650534
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionHachinohe National College of Technology

Principal Investigator

菅原 隆  八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 助教授 (10042152)

Keywords表層部コンクリート / Pull-out法 / 表層強度 / 透水シート / 表層部緻密化 / 凍結融解試験 / 凍結融解抵抗性
Research Abstract

表層部コンクリートの品質特性を明らかにするため、研究計画に基づいて実験・研究を実施し、次のような知見を得た。
1.表層部コンクリートの強度
表層部コンクリートの強度に及ぼす内的要因として取り上げた、材料・配合、表層部の緻密化を図るための透水シートを使用し、表層強度測定用の埋込み鋼片の深さを変化させながら、これらについて表層強度を測定した。コンクリートの表層強度は、骨材寸法、水セメント比によって変化する事や表面からの深さ別で大きく表層強度が変化する事を明らかにした。
また、透水シートを用いることにより、型枠側コンクリート表面の余剰水が排出されて水セメント比が低下し、コンクリート表面の気泡が減少して美観が向上するだけでなく、表層強度が大きく増加する事などを明らかにした。
2.凍害を受けたコンクリートの強度
凍害を受けた表層部コンクリートの強度変化性状について知るため、ASTM:C-666 B法に準じて凍結融解試験を実施し、コンクリート表面からの深さ別による表層強度の凍結融解抵抗性について明らかにした。
(1)凍害を受けたコンクリートの表層強度は、表面に近いほど、基準コンクリートの表層強度に比べてその低下割合が大きく、凍害によるコンクリート表層部組織の弛緩が表面から進行していくことを実験的に明らかにした。
(2)透水シートを用いて余剰水を排出させたり、コンクリートの配合における水セメント比を小さくする事によって、凍害による強度の低下割合を抑えることができることを明らかにした。
以上のように、凍害を受けた表層部コンクリートの劣化は、表面から内部へと進行することを実験的に明らかにし、これらに対する抵抗性を向上させるためには、表層部の緻密化を図る事やコンクリートの内的要因である配合が重要である事を明らかにした。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] T.Sugawara: "Frost Resistance of Surface Layer of Concrete with Permeable Sheet" International Conference on Concrete Under Severe Conditions, Environment and Loading,CONSEC'95. Vol.1. 504-513 (1995)

  • [Publications] 佐伯昇: "表層部のコンクリートの強度について" コンクリート工学. Vol.33. 5-12 (1995)

  • [Publications] 菅原隆: "表面被覆および透水シートを用いて表層部を緻密化したコンクリートの凍結融解抵抗性に関する実験" 八戸高専紀要. 30号. 75-81 (1995)

  • [Publications] 長野大桂: "コンクリート表層部の強度に及ぼす骨材寸法の影響" 土木学会東北支部技術研究発表会講演概要(平成7年度). Vol.1. 536-537 (1996)

  • [Publications] 藤田仁: "透水性シートを用いたコンクリートの長期曝露性状に関する研究" 土木学会東北支部技術研究発表会講演概要(平成7年度). Vol.1. 700-701 (1996)

  • [Publications] 菅原隆: "凍害を受けたコンクリート表層部の強度変化に関する2,3の実験" セメント技術大会講演要旨. (投稿:発表予定). (1996)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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