1996 Fiscal Year Annual Research Report
応答スペクトルと繰り返し回数を組み合わせた震害新指標の提案
Project/Area Number |
07650539
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北浦 勝 金沢大学, 工学部, 教授 (70026269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 晶 金沢大学, 工学部, 助手 (30283097)
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 助手 (90210723)
飯塚 敦 金沢大学, 工学部, 助教授 (40184361)
宮島 昌克 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70143881)
太田 秀樹 金沢大学, 工学部, 教授 (80026187)
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Keywords | 応答スペクトル / 繰り返し回数 / 震害 / 指標 / 強震記録 |
Research Abstract |
最近の日本の地震では1,000ガル近くの大きな加速度記録が観測されているが,阪神・淡路大震災を除くと壊滅的に壊れている被害は多くない.この原因として著者らは,応答の最大値と,最大値に近い振幅での繰り返しに基づいて構造物の破壊を考察するべきであると考えた.そこでまず,昨年に引き続き各地で観測されている最近の地震動の強震記録を整理し,衝撃的地震記録,継続的地震記録に分類した.それぞれの地震の加速度,速度,変位の応答スペクトルと各振幅レベルでの繰り返し回数を,縦軸Z軸に応答レベル,Y軸に構造物の固有周期,X軸に応答レベルごとの繰り返し回数をとって,3次元立体図を作成した.つぎに,振動加速度,速度,変位に関する新指標「疲労応答スペクトル」と振動震害,地盤震害とを対応させ,最も対応のつく組み合わせを考えた.このとき,上下動や水平2成分を合成した地震動に対する「疲労応答スペクトル」との対応についても考察した.一方,液状化や液状化に伴う地盤の側方流動,マンホールの浮上などは地盤震害の中でもやや特殊であることから,この震害を別に取り出し,各種「疲労応答スペクトル」との対応を考察した.さらに,応答を考慮したいわゆる修正震度法における震度を,繰り返し回数の大小に応じて増加,低減することを考えた.たとえば,最大応答での振動回数が1回のみであるときには震度を低減し,逆に数回ないし十数回に至るときは増加する.これを応答の各レベルでの繰り返し回数および疲労破壊との関係において把え,震度を総合的に考え直した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kitaura,Masaru: "Damage to Water Supply Pipelines" Special Issue of Soils and Foundations. 325-333 (1996)
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[Publications] Yoshida,Masaho: "Evaluation of Liquefied Ground Flow Based on Estimation of Spatial Liquefaction Potential" Proc.of 11WCEE (CD). (1996)
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[Publications] Zhai,Endi: "Experimental Study on Effects of Vertical Ground Motions upon Ground Amplification and Damage to Lifelines in Liquefied Area" Proc.of 11WCEE (CD). (1996)
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[Publications] Miyajima,Masakatsu: "Performance on Water Supply Pipelines During The 1995 Hyogoken-Nambu Earthquake" Proc.of the 5th Japan/US Workshop Urban Earthquake Hazard Reduction. in press (1997)
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[Publications] 村田晶: "1995年兵庫県南部地震における地盤特性を考慮した上水道管路の被害要因分析" 土木学会第2回阪神・淡路大震災に関する学術講演会論文集. 1. 157-162 (1997)
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[Publications] 張福道: "繰り返し回数を考慮した応答スペクトルと木造家屋の震害との関係" 土木学会中部支部平成8年度研究発表会講演概要集. 33-34 (1997)