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1995 Fiscal Year Annual Research Report

地震動の卓越方向特性の解明と強震動予測への応用

Research Project

Project/Area Number 07650542
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

泉谷 恭男  信州大学, 工学部, 助教授 (60092863)

Keywords強震動 / 地震動卓越方向 / アレー観測記録 / 地震応答 / 異方性地震 / 強震動予測
Research Abstract

小規模な3次元アレーにおいて観測された地震動の震動卓越方向特性について調べた.地震動の卓越方向は,地震動主軸の概念によって表現して整理した.得られた主な成果は以下の通りである.
1.比較的低い周波数成分の地震動についてはアレー内の各観測点とも最大主軸方向は揃っているが,周波数が高くなるほど観測点毎にかなり違った方向を示す.
2.一見バラバラに見える高周波数成分の最大主軸方向をいろいろな地震の場合について比較してみると,よく似た空間的パターンを示す.このことは,観測点近傍のごく表層の性質が高周波数成分に強く影響しており,観測点固有の揺れ易い方向が存在することを暗示している.
3.地中と地表で観測された地震動のスペクトル比について調べると,震動方向によってかなり異なっている.このことは,震動方向によって地盤の応答が異なっていることを意味する.
4.地震動の偏向の程度は,震源から観測点までの距離の他に,地震の規模にも依存している.地震規模が小さいほど,地震動はある特定の方向に強く卓越する.
5.ごく普通の地盤上で観測される地震動の卓越方向は,震源での放射パターンの影響をそのまま反映しているとは言い難い.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 泉谷恭男: "千葉アレーにおけるS波の震動卓越方向とその空間的変動" 土木学会論文集. No. 531 I-34. 87-92 (1996)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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