軟弱地盤の地震応答解析に適用できる等価線形化手法の高精度化

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07650543
• Research Category: Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
• Research Institution: Gifu University
• Principal Investigator: 杉戸 真太 岐阜大学, 工学部, 助教授 (60115863)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 沢田 勉 徳島大学, 工学部, 助教授 (20035645) ; 八嶋 厚 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90144394) ; 岡 二三生 岐阜大学, 工学部, 教授 (10111923)
• Keywords: 地盤震動 / 軟弱地盤 / 応答解析 / 非線形増幅 / 等価線形化法 / 地震動

Research Abstract

軟弱地盤の地震応答解析に適用できる等価線形化手法の高精度化を目的として以下の検討を行った。
(1)兵庫県南部地震における6つの鉛直アレー記録ならびに関連する地盤資料を収集しデータベース化を行った。
(2)上記6観測点で鉛直アレー記録に基づく周波数依存等価線形化解析法の妥当性の検討を行った。これまで特に実務の分野で多用されてきた等価線形化手法との違いが特に地盤が軟弱な場合に大きいこと、地盤が液状化しない場合の提案手法の優位性について示された。また、提案手法の簡易液状化予測法への適用法の検討を行った。
(3)さらに、兵庫県南部地震における地盤上での強震記録の総合解析を目的として、強震記録の整備を行った。今年度は最大加速度のディレクティビティの影響度を検討した。ディレクティビティ効果を表す指標を定義し、その指標への依存度について検討した。
(4)非定常スペクトルの重ね合わせによる地震動シミュレーション手法(1985)を用いて、今回の断層に対する工学的基盤における地震動のシミュレーションを行った。その結果を、基盤レベルで得られた強震記録と比較した。

Research Products

• [Publications] 杉戸真太: "兵庫県南部地震における鉛直アレー強震記録に基づく地震動.非線形増幅特性と地盤震動解析法の検討" 阪神・淡路大震災に関する学術講演会論文集. 109-116 (1996)
• [Publications] 杉戸真太: "Correction of Orientation Error of Borehole Strong Motion Array Records Obtained During the South Hyogo Earthquake of Jan 17,1995." 土木学会論文集. Vol.12 No.3. 51-63 (1996)
• [Publications] 岡二三生: "大口径ラバル型サンドサンプラーの開発" 第31回地盤工学研究発表会論文集. (発表予定). (1996)
• [Publications] 八嶋厚: "鋼矢板工法の液状化 止効果について" 第7回中部支部地盤工学シンポジウム論文集. 1. 17-22 (1995)
• [Publications] 沢田勉: "A Localized Identification of Dynamic Soil Properties of Sub-Surface Layers in Ground by Veltical Array Records" Proc.of First Int.Conference on Earthquake Geotechnical Eugineering. 1. 493-498 (1995)