1995 Fiscal Year Annual Research Report
メッシュ更新法を導入した客観的ALE手法による地盤の破壊近傍解析とその応用
Project/Area Number |
07650567
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
八嶋 厚 岐阜大学, 工学部, 助手 (90144394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢田 和秀 岐阜大学, 工学部, 助手 (30273121)
岡 二三生 岐阜大学, 工学部, 教授 (10111923)
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Keywords | メッシュ更新法 / ALE手法 / 地盤 / 破壊 / 解析 / 実験 |
Research Abstract |
ラバル型口径サンプラーによって採取した軟弱自然粘土の平面ひずみ試験および中空ねじり試験を実施した。そして、特に破壊時近傍の変形の局所化と含水比の局所化を精度よく計測した。また、比較実験として通常のピストンサンプラーで得た試料についても、三軸圧縮試験を実施した。 その結果、正規圧密粘土のせん断帯近傍では、含水比が低下していること、ひずみ速度の違いによって供試体内の変形の均一性に著しい差異が生じること、また、大口径サンプラーによって採取された粘土試料が高品質であることがわかった。 解析誤差を最小限に留めるメッシュ更新法を導入して、それまで解析者の主観的判断によって制御されていたメッシュの動きを、客観的に制御する新しいALE有限変形有限要素法の基礎的なバ-ジョンを作成した。この基礎的バ-ジョンを用いた簡単な解析を実施した。その結果、剛体の押し込み問題等の非常に大きな変形を伴う問題について、提案手法が安定的に解を与えることがわかった。 平成7年度において作成した新しいALE有限変形有限要素法は、あくまでも基礎的バ-ジョンであり、土質材料の破壊を予測する上で重要な水の流れについては考慮されていない。したがって、平成8年度においては水の連続式を支配方程式の中に取り込み、土質材料の排水、非排水および部分排水的挙動が予測できるように改良しなければならない。
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