1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650612
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
古池 弘隆 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70178177)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 章倫 宇都宮大学, 工学部, 助手 (30239686)
|
Keywords | 交通安全 / 道路照明 / 夜間事故 / 地理情報システム |
Research Abstract |
夜間事故の分析への導入部として、(1)夜間事故の特性把握と(2)人的原因を加えた事故要因の分析といった基礎分析を行った。 まず、人身事故・物損事故の全事故データ(7187件)を統計処理し、近年の一般的な事故要因の分析を、事故類型や道路構造等の多視点から比較検討した。分析の結果、死亡・重傷・軽傷といった事故の程度や、事故類型と道路環境の関連性等が示唆された。次に、夜間事故の特性を多変量解析等を用いて分析し、昼間と比較して死亡事故の発生確率が大きいことを確認した。また、夜間交通事故における道路照明の有効性を検証した。また、夜間事故データのデータを地理情報システムに取り込むことで、事故発生箇所や危険個所の表示を行った。以上に関しては、平成7年度土木計画学研究発表会において発表を行った。 また、事故要因の検討として、交通事故類型別に事故の発生原因を探り、事故当事者の人的要因と道路環境との関連性について研究を行った。その結果、夜間照明をつけることで事故の減少効果が期待される道路環境について以下のいくつかの知見が得られた。 (1)道路線形を誤認しやすいカーブでの設置が効果的。 (2)人対車両の事故は非市街地で重大事故が発生しやすい。 (3)歩車道の区分のない道路では事故内容が悪化する傾向がある。 また、地理情報システムに関しては、ベースマップの構築や事故の基礎データの入力は完了した。現段階で路線単位での事故データの表示は可能であるが、今後は事故発生地点ベースでの表示や明るさマップとの結合を検討する予定である。
|
Research Products
(1 results)