1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650612
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
古池 弘隆 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70178177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 章倫 宇都宮大学, 工学部, 助手 (30239686)
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Keywords | 交通安全 / 道路照明 / 夜間事故 / 照度分布 |
Research Abstract |
これまでに構築した事故データベース及び道路照明分布の自動計測システムを用いて、夜間の交通事故発生要因と道路照明分布との関連性を詳細に検討した。具体的には夜間事故発生と照明分布の因果関係の分析、及び照度に影響及ぼす光源の分析を線路単位、事故地点単位に行うことで、今後の道路照明施設のあり方について提言を行った。 研究の結果、次の知見が得られた。 (1)照度分散が大きいと夜間交通事故率が増加する傾向がある。道路の照度が著しく変化する場合、明順応、暗順応やグレアの発生と大きく関係し、道路の視認性が低下することで、事故率が増大するものと思われる。夜間交通事故の減少には、平均照度の引き上げに加えて照度分散の低減が大きな要因となる。 (2)路線の照明設置本数が増えると事故率は低減し、照明以外の光源が増えると事故に悪影響を及ぼす。特に歩道照明のような連続照明が照度分散を下げ、安全な夜間道路環境を創出する。一方、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア等の著しく高い光源付近で照度が大きく変化し、夜間事故の悪化の原因となっている。 夜間事故の減少に向けて、連続照明の配置に加えて、過度の光源を発生する沿道土地利用の適正な誘導を図る必要がある。
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