1996 Fiscal Year Annual Research Report
買物交通行動パターンのパネル分析とそれに基づくSC商圏形成の構造把握
Project/Area Number |
07650617
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Research Institution | Yamanashi University |
Principal Investigator |
西井 和夫 山梨大学, 工学部, 助教授 (80115906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古屋 秀樹 山梨大学, 工学部, 助手 (80252013)
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Keywords | 交通行動分析 / 甲府買物パネル / パネルアトリッション / 買物場所選択 |
Research Abstract |
本研究では、市街地周辺部に多く立地する傾向にあるSCに着目し、その立地によって周辺の世帯や利用客の休日活動・交通パターンがどのように影響を受けるか、またこれに伴いSCの商圏形成がどのようになされるかを買物場所選択モデルの構築を通じて明らかにした。具体的には、 (1)まず買物を中心にした休日諸活動の連結性、1日の交通行動パターンと時空間制約との関係を動的な意思決定行動特性の把握を通じて実証的に検討した。 (2)次に、対象SCを取り巻く経年的な経済的環境変化(具体的には競合店舗の進出や交通条件の変化)に着目することにより、それらが買物交通活動パターンにどのように影響したかを把握するとともに、SC商圏形成のメカニズムを買物場所選択モデルの構築を通じて明らかにした。 (3)また、本研究では、パネル分析の遂行において不可欠な方法論の開発・適用を実証的に試みることにし、特に、パネルデータが同一個人に関する経年的な繰り返しデータ(Repeated mesurement deta)であることから、サンプルデータの母集団の代表性が問題となる。ここでは、このパネルアトリッション問題についてアトリッションモデルの構築とそのバイアス修正法を提案し、その有効性を検証した。 (4)1989年を第1回として、1996年まで合計8回にわたる甲府買物パネル調査を完成させることができ、今後のわが国のパネル研究への十分な寄与が期待できるデータベース化ならびに方法論的課題の抽出がなされた。
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[Publications] Kazuo NISHII,Katsunao KONDO他一名: "FACTORS DETERMINING SHOPPING ACTIVITY AND TRAVEL LINDAGES ON NON-WORKDAYS : CANONICAL CORRELATION ANALYSIS" Paper presented at 2nd Recent Advances in Retailing and Services Science Conference,Gold Coast,AUSTRALIA. 1-12 (1995)
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[Publications] 西井和夫、近藤勝直、他2名: "パネルアトリッションを考慮した買物場所選択モデル:甲府買物パネルデータを用いて" 土木計画学研究・論文集. nO.12. 389-396 (1995)
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[Publications] 西井和夫、鈴木隆、他2名: "SC営業時間延長策が買物行動パターンに及ぼす影響分析:甲府買物パネルデータを用いて" 第51回土木学会年次学術講演会講演概要集. IV部門. 344-345 (1996)
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[Publications] 西井和夫、近藤勝直、他2名: "多時点パネルのアトリッションバイアスに関する基礎的考察" 土木計画学研究・講演集. No19(2). 791-794 (1996)
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[Publications] 西井和夫、古屋秀樹、他2名: "甲府パネルデータを用いた営業時間延長策が休日買物特性に及ぼす影響分析" 1996. (229-232)