1995 Fiscal Year Annual Research Report
道路網の形態特性が機能特性に及ぼす影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
07650627
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
外井 哲志 九州大学, 工学部, 助教授 (20201650)
|
Keywords | 交通網計画 / 道路計画 / 交通計画評価 / 地域計画 / 時間距離 |
Research Abstract |
道路網の形態評価指標の開発とシミュレーションによる形態評価値の特性分布を中心に研究を進めた。また、すでに提案したノード間距離指標を実在道路網に適用し、その有効性を確認した。具体的には以下の通りである。 1.道路網の形態評価指標の検討 道路網の形態を表現する指標として、すでに、(1)ノード間距離指標を提案しているが、これに加え、(2)一様性指標、(2)求心性指標、(4)緻密性指標、(5)複雑性指標、(6)冗長性指標、などの新しい指標の特性を考察し、評価値の計算プログラムを開発した。 2.ネットワーク作成用シミュレーションモデルの構築 ノード数、リンク数、領域数の3条件を与え、乱数を用いてネットワークを作成するシミュレーションモデルを構築した。 3.形態評価指標の特性と形態評価指標相互の関連性の分析 上記3条件の組合わせを変えつつ、シミュレーション演算で多数のネットワークを作成し、同時に形態評価値を計算し、その結果を条件別に統計処理して、各形態評価指標の特性、評価値相互の関連性を分析した。 4.ノード間距離指標を用いて、福岡都市圏で進行中の自動車専用道路が、都市圏全体および都市圏内の個々の地区に及ぼす影響の程度を移動効率性から評価するとともに、移動時間節約の面から路線の建設順序を検討することにより、提案指標の有効性を示した。なお、この内容に関する研究発表を行った。
|