1996 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート床スラブの振動感覚評価尺度の推定に関する研究
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07650650
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
井野 智 北海道大学, 工学部, 教授 (20001208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正義 北海道工業大学, 工学部, 教授 (60048022)
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Keywords | 鉄筋コンクリート構造 / 床スラブ / 振動感覚評価 / 衝撃振動 / 長期たわみ / 1次固有周期 / 歩行時振幅 / 減衰定数 |
Research Abstract |
これまで筆者らは、鉄筋コンクリート(以下、RC)床スラブの長期たわみ予測計算法を提案するとともに、既往の調査データを整理・分析して、床スラブの「長期たわみ」と振動感覚評価の基準尺度となる「1次固有振動数」と「歩行時振幅」の3者間に密接な相関関係の存在することを明らかにしてきた。これらの成果から、RC床スラブの長期たわみを精度良く予測することにより、当核スラブの1次固有周期と歩行時振幅は簡単に予測できるようになった。 衝撃振動による感覚を適正に評価する上で「減衰定数」は重要な基準尺度の一つである。本研究では、先ず、実在のRC床スラブの減衰定数が他の評価と同じように長期たわみとは不可分の関係にあることを検証し、次に、各尺度の推定に必要となる長期たわみを簡便に推定できる近似式を提案した。 これらに関連して行った平成8年度の研究実績は以下のとおりである。 (1)1次固有周期と歩行時振幅に関する推定式の適用範囲拡張を目的として、既存RC建物2箇所の床スラブの振動計測を行い、新たな実測データを収集した。 (2)既往の調査データを再度整理・分析し、同一建物同一諸元のRC床スラブであっても減衰定数は大きなばらつきを示すが、その平均値と長期たわみ率(=長期たわみ/短辺スパン)の平均値との間には密接な相関関係が見られることなどを明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 植松武是: "鉄筋コンクリート床スラブの長期たわみ予測近似式-周辺固定長方形床スラブ-" 日本建築学会北海道支部研究報告集. No.69. 53-56 (1996)
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[Publications] 中南滋樹: "既存組立RC校舎の耐力度測定のための調査研究" 日本建築学会北海道支部研究報告集. No.69. 73-76 (1996)
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[Publications] 植松武是: "鉄筋コンクリート床スラブの長期たわみ予測近似式-周辺固定長方形床スラブ-" 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿). C-2. 107-108 (1996)
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[Publications] 植松武是: "2本の小梁が偏在する障害RC床スラブの調査報告" 日本建築学会北海道支部研究報告集. No.70. 209-212 (1997)
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[Publications] 植松武是: "RC床スラブの施工誤差を考慮した長期たわみ設計" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.19(印刷中). (1997)