1995 Fiscal Year Annual Research Report
伝達波形のパターン解析を用いたコンクリートのレオロジー特性に関する研究
Project/Area Number |
07650665
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松藤 泰典 九州大学, 工学部, 教授 (20037922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 謙太郎 九州大学, 工学部, 助手 (10274490)
小山田 英弘 九州大学, 工学部, 助手 (80233625)
小山 智幸 九州大学, 工学部, 講師 (50215430)
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Keywords | 横波超音波 / コンクリート / 動的せん断弾性係数 / 動的せん断粘性係数 / 圧縮強度 / フロー試験 / 1次元粘弾性ねじりモデル / 2次元粘弾性ねじりモデル |
Research Abstract |
申請者等は,平成7年度において横波超音波によるコンクリート試験体の測定及び硬化コンクリートを想定した解析モデルを用いて以下のような知見を得た. 1)フレッシュコンクリートの動的せん断弾性係数より,極く若材齢時の圧縮強度の推定が可能であり,動的せん断粘性係数を用いることでさらに精度のよい推定が可能であることが明らかになった. 2)フレッシュモルタルのフロー試験の結果から,動的な荷重と動的せん断粘性係数との関係を検討し,コンクリートの流動性の評価に関して動的せん断粘性係数を含めた評価が可能であることを明らかにした. 3)1次元粘弾性ねじりモデルにより,波動の伝播が確認され横波伝播速度と動的せん断弾性係数の間の弾性体の理論式(1)により整合性が確認された. G'=ρV_S^2 -- (1) ここに G':動的せん断弾性係数(kgf/m^2) ρ:密度(kg/m^3) V_S:横波伝播速度(m/s) 4)コンクリート中での波動の減衰は伝播距離に対してe関数的に減衰するが,これを比例減衰によって表すことが可能であることが確認された. 5)2次元粘弾性ねじりモデルを用いることにより,波動の伝播の3次元的な評価が可能となりコンクリート内部での超音波の広がりが確認され,測定対象物の大きさおよび測定位置による伝達波形の違いなども考慮することが可能であることが確認された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 松藤泰典,小山智幸,濱崎仁他: "横波超音波によるコンクリートの粘弾性的性質の評価に関する基礎的研究その1.測定方法及び粘性係数の評価方法" 日本建築学会研究報告中国・九州支部. 第10号1. (1996)
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[Publications] 松藤泰典,小山智幸,本田敏博他: "横波超音波によるコンクリートの粘弾性的性質の評価に関する基礎的研究その2.圧縮強度及び打継ぎに関する実験" 日本建築学会研究報告中国・九州支部. 第10号1. (1996)
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[Publications] 松藤泰典,小山智幸,清原千鶴他: "横波超音波によるコンクリートの粘弾性的性質の評価に関する基礎的研究その3.解析モデル並びに支配方程式の提案" 日本建築学会研究報告中国・九州支部. 第10号1. (1996)