1996 Fiscal Year Annual Research Report
再生微粒分-建設発生土-固化材系コンクリートの強度、密度に関する研究
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07650671
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
川村 政史 日本大学, 生産工学部, 助教授 (80059849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 芳夫 日本大学, 生産工学部, 教授 (00058869)
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Keywords | 再生微粒分 / 建設発生土 / ソイルセメントコンクリート / セメント / 高炉水砕スラグ / 消石灰 / 石膏 / 圧縮強度 |
Research Abstract |
平成7年度から継続中の計画3.のb)「再生微粒分-建設発生土-セメント系コンクリートのフロー値、減水率、強度および密度に及ぼす減水剤の影響(効果)」については、ソイルセメントコンクリートのゼータ電位を測定した結果より、相性の良いと思われる3種類の土を使い、再生微粒分は土の乾燥質量の0〜20%混入、減水剤は単位セメント量の1〜3%添加したソイルセメントコンクリートについて試験した。その結果、(1)土の種類、再生微粒分の量、減水剤の添加量によって減水効果のある場合とない場合がある。(2)ソイルセメントコンクリートのフレッシュ時の流動性と硬化後の強度発現を確保できる土があるなどを明らかにした。 平成8年度計画の1.「再生微粒分および建設残土を用いたソイルセメントコンクリートの有効利用方法を提案する」については、土と再生微粒分の混合土の有効水量を考慮したソイルセメントコンクリートの調合方法により、フレッシュ時の流動性の確保および硬化後における強度は原土を使ったソイルセメントコンクリートの強度より若干大きめに発現させることが出来るなどの結果が得られたことにより、ソイルセメントコンクリートの流動化処理工法への有効利用が可能であることを示した。 平成8年度計画の2.「総合的なまとめ」については、土に再生微粒分を混入することにより再生微粒分および建設残土を流動化処理工法などに使える可能性を見いだすと共に、次の項目にまとめることが出来た。(1)土に再生微粒分を混入した混合土のソイルセメントコンクリートの場合でもコンクリート工学と同様に扱うことが可能であり、混合土の有効水量を考慮することにより、C/W、フロー値一定とする調合設計が可能である。(2)この調合設計によりソイルセメントコンクリートのフレッシュ時の流動性と硬化後の強度発現を確保できる。(3)減水剤の種類と土との相性はゼータ電位を測定することによりソイルセメントコンクリートの強度発現に及ぼす減水剤の効果が判断できる。 なお、現在、上記の結果および平成7年度の結果を含めて報告書を作成中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 川村政史、笠井芳夫、岡田能彦: "減水剤を用いたソイルセメントコンクリートのゼータ電位と減水効果" セメント・コンクリート論文集. No.49. 644-649 (1995)
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[Publications] 福島啓、川村政史、松井勇、笠井芳夫: "再生微粉-建設発生土-セメント系コンクリートの調合・強度に関する実験研究-産地の異なる建設発生土に再生微粉を混入したときの強度発現-" 日本大学生産工学部第29回学術講演会概要集. 81-84 (1996)
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[Publications] 川村政史、笠井芳夫: "粘性土と砂の混合土の見掛けの表乾状態と吸水率試験方法" コンクリート工学論文集. 第8巻第1号. 205-214 (1997)