1995 Fiscal Year Annual Research Report
コンピューターによる数理的都市景観評価手法開発の研究
Project/Area Number |
07650712
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
飯塚 英雄 京都府立大学, 生活科学部, 教授 (30232135)
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Keywords | 都市景観 / コンピューター・グラフィックス / 三次元モデリング / 地形モデル / アルゴリズム / 評価手法 |
Research Abstract |
本年度は、来年度の本解析に先立つ準備作業を行った。 1.まず都市景観に関する既往研究についての資料収集と分析を行い、コンピューター応用の景観評価分析では画像作成を主とするものが殆どであること、本研究が目指す地形・建築の3次元モデルから空間の数理的分析を行うにはコンピューターグラフィックス(CG)手法が有効であること、CG手法で都市景観分析した研究は僅少であること、を確かめた。 2.次に本研究で使うCG用ハードウェア調査と画像作成アルゴリズムについての研究を進た。特に後者についてZバッファ法、スキャンライン法、ラジオシティ法などのレンダリング理論を景観分析に用いる見通しを確認するため、既存のUNIXマシンでC言語プログラム化しその実用性を確認した。 3.景観評価対象サンプル地域として京都市を取りあげ、地形の三次元モデリング化を既存ソフトを用いて進めると共に、自然地形の3次元データとして国土地理院の数値地図を用いる準備作業を行った。数値地図は50mメッシュのため遠景には有効であるが、近景分析には粗すぎるため、地図からの地形入力を主とし数値地図標高データを従とすることが妥当であると判断した。なお、地図からのディジタイザ入力法は労力多大のため、地図をスキャナー入力しコンピューター側で標高データ化を行う方法を試行した。これは、CPU能力の不足のため来年度以降に確かめることにする。 平成8年度は、京都など実際の都市に適用し、方法の改良を行い、景観評価マップなど図的表現方法の研究を行う。
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