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1996 Fiscal Year Annual Research Report

江戸期および明治期における越後の出雲崎大工とその活動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07650745
Research InstitutionTohoku Institute of Technology

Principal Investigator

高橋 恒夫  東北工業大学, 工学部・建築学科, 教授 (30085443)

Keywords出雲崎町 / 出雲崎大工 / 棟札 / 大工棟梁 / 建築工匠
Research Abstract

平成7年度に引続き同8年度も新潟県内の建築工匠にリスト作成を継続した。上記のリストから出雲崎大工が関係した社寺建築や工匠のリスト作成も試みた。このリストをもとにまだ調査していない出雲崎大工が関係した社寺建築の現地調査を一部実施し,その平面図を作成するとともに棟札や文献資料の写真撮影も行った。出雲崎町の山側すなわち西越地区についても今年度は寺院建築の調査を実施した。また,9月には昨年度までの研究成果として,出雲崎町海岸地区の寺院本堂とその普請に関わった工匠について,日本建築学会大会で発表した。なお,10月頃から研究成果報告書の作成に取りかかり,平成9年3月初旬に刊行した。
これまでの研究成果として,まず,新潟県内の江戸初期から明治期までの建築工匠約1,560名(述べ人数)をデータベース化したもので,このなかからいろいろな要素で工匠を抽出することが可能となった。出雲崎大工が関係した社寺建築の棟札を調査すると,2枚板を合わせた棟札が多い。出雲崎は佐渡相川の金銀産出の盛衰と密接な関係があったので,この面からも出雲崎大工の発生とその出稼ぎの問題について検討する必要がある。今回の調査によって、出雲崎には江戸後期から柏崎の大工棟梁の活躍が認められた。また,出雲崎町海岸地区には火災による被害をできるだけ最小限にとどめようと,土蔵造の寺院本堂や神社建築が見られたことも大きな発見であった。さらに,この地区の寺院本堂に妻入り形式が多く採用されたのは,やはり度重なる火災や山崩れによる本堂普請の経費節減による工匠の工夫によるものと考察した。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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