1995 Fiscal Year Annual Research Report
北部九州に於ける近世社寺建築の作風と伝統的木造建築大工の研究
Project/Area Number |
07650748
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
佐藤 正彦 九州産業大学, 工学部, 教授 (80098772)
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Keywords | 大工 / 神社建築 / 寺院建築 / 作風 / 近世 / 大工文書 / 棟札 / 北部九州 |
Research Abstract |
◯北部九州に於ける近世社寺建築の作風としては次の結果を得た。 1.筑前国の神社拝殿は切妻造、妻入りが比較的多く、その理由は福岡市筥崎宮や玄海町宗像神社の拝殿の影響を受けたらしい。 2.上掲は、宗像市、津屋崎町、福間町の社寺建築の悉皆調査に基づいた結果で、平成8年度日本建築学会大会に発表する予定である。 3.その他の作風については現在収集資料を分析中である。 ◯北部九州に於ける木造建築大工の研究としては次の結果を得た。 1.宇佐神宮の造営に近世時関係した大工のリストアップが終了し、その結果、豊前国内の一部の神社の造営にも関係していることが判明した。 2.福岡県津屋崎町、福間町及び大分県大分郡、臼杵市、熊本県の北部などの寺社で棟札を収集し、整理中である。 3.福岡市大工林家文書を収集し、解読中である。 4.大分市大工利光家文書を収集し、解読中である。 ◯今後の研究の展開:大工林家文書及び利光家文書の解読により、記載された寺社を調査し、棟札等により文書の信憑性を確認すると共に、作風を解明したい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 佐藤正彦: "津屋崎町の近世寺社大工と作風" 日本建築学会中国・九州支部研究報告 計画系. 第10号. 581-584 (1996)
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[Publications] 中野幡能編: "宇佐神宮の研究(論文名:近世宇佐神宮建築工匠の係累と足跡)" 国書刊行会, 372(論文44) (1995)