1995 Fiscal Year Annual Research Report
異種高分子薄膜の交互積層によるポリオレフィンフイルムの改質
Project/Area Number |
07650802
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
河口 昭義 立命館大学, 理工学部, 教授 (80027060)
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Keywords | ポリエチレン / アイソタクチックポリプロピレン / ゲル / X線回折 / 加熱ロール / 延伸 / 2軸配向 |
Research Abstract |
本件研究ではポリエチレン(PE)とアイソタクチクポリプロピレン(iPP)を交互に積層し、それを延伸し高度に2軸配向した配向交互積層ドライゲルフィルムを作製することである。 1.本年度は積層ドライゲルフィルムを作る装置の作製および技術の取得。 まず、iPPとPEを溶液から結晶化させゲル状にする。それぞれのゲルを作製装置の枠で囲ったろ紙上に交互に積層し、溶媒を除いた後に圧縮し、フィルム状にする。これによって目的のフィルムとする。 2.高2軸配向フィルムにするための加熱ロール延伸器の作製した。 iPPとPEの間の親和性(接着性)をよくするためには、両高分子フィルムの表面が特別な結晶学的な面になるようにするために、延伸の過程でロール延伸の過程を取り入れる必要があると考え、そのための加熱ロール延伸器を作製した。 3.加熱ロール延伸したフィルムの構造研究 現在、積層ドライゲルフィルムを種々延伸温度、延伸速度を変えて延伸し、高配向交互積層フィルムの作製に努めている。得られたフィルムの構造を解析し、延伸温度、延伸速度をパラメターとして、如何なる条件を設定すれば高配向フィルムが得られるかを調べている現状である。構造解析にはX線解析法を用いている。 4.高延伸交互積層フィルムの力学物性を研究する予定であり、そのた延伸試験器を購入設置した。試験は、現在は未だ予備的な段階であるが、次年度に向けて準備を整えている。
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