1995 Fiscal Year Annual Research Report
室温・高温におけるA1-Al_3Ni傾斜機能材料のヤング率及び内部摩擦
Project/Area Number |
07650804
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Miyakonojo National College of Technology |
Principal Investigator |
山中 昇 都城工業高等専門学校, 助教授 (20182579)
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Keywords | 傾斜機能材料 / ヤング率 / 内部摩擦 / 金属間化合物 / 自動計測 / 曲げ共振法 |
Research Abstract |
概要を内容別に箇条書きに記す。 1.傾斜機能材料の作製 Al-Ni合金を現有の遠心鋳造装置にて,直径90mm,厚さ15mmの金属間化合物Al_3Niの傾斜した厚肉円筒傾斜機能材料(リングFGM)が作製できた。作製したリング状FGMのAl_3Niの体積分率を測定したところ,リング外周部で45%,内周部で15%の組成傾斜を持つことが分かった。 2.曲げ共振法によるヤング率及び内部摩擦測定装置の作成 購入したファンクション・ジェネレータ,オシロスコープを用いて,曲げ共振法によるヤング率及び内部摩擦測定装置を作成した。次に曲げ共振法では,はりの横振動時の共振周波数等の測定をしなければならないが,非常に煩雑であることから,同様の装置に購入したパソコン,測定プログラム等を追加して,自動計測による共振周波数等の測定法を確立し,実験を行った。 3.ヤング率及び内部摩擦の測定結果 ヤング率の測定値には形状依存性がなく,測定値はこれまで報告されている値と良く一致した。内部摩擦の値は参考となるデータがなかったが,その測定値には形状依存性は見られなかった。また,FGM試験片のヤング率の測定値は試験片厚さが大きくなるに従いヤング率が小さくなり,平均体積分率の減少傾向と一致した。内部摩擦については,試験片厚さが大きくなるに従いすなわち平均体積分率が多くなるに従い,大きくなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 松山 浩一: "曲げ共振法における周波数の自動計測" 日本機械学会九州学生会第27回卒研発表講演論文. 39-40 (1996)
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[Publications] 時任 顕: "室温・高温におけるAl-Al_3Ni傾斜機能材料のヤング率及び内部摩擦" 日本機械学会九州学生会第27回卒研発表講演論文. 139-140 (1996)
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[Publications] 山中 昇: "曲げ共振法による室温及び高温のヤング率と内部摩擦の測定" 都城工業高等専門学校研究報告. 30. 7-14 (1996)