1995 Fiscal Year Annual Research Report
シングルおよびバイクリスタル実験による環境脆化機構の解明
Project/Area Number |
07650826
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
御牧 拓郎 同志社大学, 工学部, 教授 (20066244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 敏 京都大学, 工学部, 助教授 (50127122)
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Keywords | 高純度銅単結晶 / 双結晶CT試験片 / 結晶粒界 / PSBs / 腐食疲労 / 粒界き裂 / 疲労き裂 |
Research Abstract |
精度良く方位制御された単一すべり系を有する高純度銅単結晶を育成し,これについて環境中,一定電位下でのひずみ制御型疲労試験を行った.大気中疲労試験においてはPSBs発生とともに最大応力が減少する.PSBsの発達に連れてPSBs/マトリックス界面に微細き裂の発生が認められるが,腐食環境中では疲労試験初期の急激な硬化領域で既に微細き裂が発生し,PSBsの疲労き裂の発生・伝播挙動への影響は認められなかった.これらの結果はさらに詳細に検討し,近く公表する予定である.また,Σ9およびΣ41を有する双結晶CT試験片を精度良く作製し,真空中および湿度50%の大気中での疲労試験を行った.真空中では疲労き裂は粒内に発生・伝播するが,大気中では優先的にき裂は粒界に生じ,粒界を伝播する.き裂先端の局所塑性領域の影響でき裂の一部は粒内に伝播方向を変化させることもあるが,直ちに粒界にその伝播方向を戻す.また,き裂の伝播速度は真空中に較べ大気中では著しく速く,腐食疲労特有の性質を示すことなどを明らかにした.これらの結果についてはMaterials Science& Engineeringに近く掲載予定である.
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Research Products
(1 results)