1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650847
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
加藤 光昭 九州工業大学, 工学部, 教授 (90039107)
|
Keywords | 表面改質 / クラッディング / 耐摩耗性 |
Research Abstract |
本年度は、若干の追加実験とクラッド層の接合機構について検討を行った。得られた結果は次の通りである。 1.粉末層の抵抗測定 抵抗加熱を行う直前の粉末層の電気抵抗を加圧力を変化させて測定した。その結果、ニクロブレ-ズを使用した場合、加圧力が100Nの時に150オームであったものが、600Nになると70オームまで直線的に低下した。MBF-15を使用した場合にもほぼ同様の傾向示したが、ニクロブレ-ズを使用した場合に比べていずれの加圧力においても約20オームほど低かった。 2.クラッド層の接合性 クラッド層を有する基材をクラッド層を外側に180度の曲げ試験を行い、クラッド層内におけるクラックの発生状態を調査した。その結果、クラックは基材に垂直に発生していたが、ロウ材と硬質材との境界部を伝播することはなかった。また、硬質層が基材から剥離することもなかった。 3.硬質層の接合機構 本表面改質法におけるクラッド層の接合機構は、次のように考えられる。すなわち、硬質材料はロウ材により接合されると共に基材とも接合される。この際、両接合界面における元素の拡散は、ほとんど生じていなかった。
|
Research Products
(1 results)