1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650904
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
加藤 昌弘 日本大学, 工学部, 教授 (60029543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 裕之 日本大学, 工学部, 講師 (20179782)
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Keywords | High Pressure / Supercritical Fluid / Phase Equilibria / Density / Carbon Dioxide / Methanol / PVT / Equation of State |
Research Abstract |
二酸化炭素は化学工業界において、重要な溶剤として広く用いられている。また、アルコールは豊富なバイオマス資源から生産され、その用途は拡大している。これらの二酸化炭素+アルコール系の高圧気液平衡データはすでにいくつか報告されているが、相平衡と飽和密度データの報告例は非常に少ない。そこで、本研究では下記の研究経過により、二酸化炭素+メタノール混合流体に対して、臨界点近傍を含む高圧相平衡関係、飽和密度、PVT関係を測定した。 1.現有設備の組成分析を必要としない高圧相平衡測定装置において、より厳密な仕込組成、仕込量が測定できるように試料仕込み部に現有設備の高速液体クロマト用の高圧定量ポンプを用いた。 2.試料仕込部の改良を加えた高圧相平衡測定装置の総合的な評価を行なった。その結果、本高圧相平衡測定装置を用いて、露点沸点圧力法やモル容積と組成を直線近似する方法で臨界点近傍の平衡物性が測定可能となった。 3.これらの高圧装置と数種の測定法を組み合わせて、二酸化炭素+メタノール混合物の臨界点近傍までの高圧気液平衡関係、飽和密度、及び純物質と混合物の均一相におけるPVT関係を温度313.15Kで測定した。 4.本研究で得られた高圧気液平衡関係と飽和密度データを用いて状態方程式で相関した。
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