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1996 Fiscal Year Annual Research Report

分子ふるいシリカオーバーレイヤーの調製と機能

Research Project

Project/Area Number 07650941
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

丹羽 幹  鳥取大学, 工学部, 教授 (10023334)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片田 直伸  鳥取大学, 工学部, 講師 (00243379)
Keywords酸化スズ / シリカ / テンプレート / センサー / 吸着 / ベンズアルデヒド / アルミナ
Research Abstract

今年度は昨年度にひきつづき,酸化スズ上のシリカオーバーレイヤーの調製と分子ふるい機能に関する研究,およびそのガスセンサーへの応用について研究した.
テンプレートを使って酸化スズの表面に調製したシリカオーバーレイヤーが分子ふるい機能をもつことは昨年度の研究で確認されたが,その選択性の温度依存性を詳しく調べた結果,高温になるほど分子径の違いによる吸着選択性が顕著に現れることがわかった.これは,高温になると,化学吸着が容易におこるようになり,分子の大きさに基づく立体的な因子が支配的な因子としてあらわれるためであることがわかった.
また,この技術を応用した選択性をもつ酸化スズセンサーの開発に関する研究を行った.センサー感度の選択性を得るためには,表面の半分程度がシリカで覆われた酸化スズがよく,このような適当なシリカ表面濃度をもつ酸化スズ試料を用いることにより,アルデヒド,アルコール,それに脂肪族および芳香族炭化水素などのセンサー感度がその分子径によってかわるようになることがわかった.これは選択性をもつセンサーを開発するための基礎となる貴重な実験事実である.
さらにテンプレートをベンズアルデヒドからナフトアルデヒドへとさらに大きくすることによるふるい機能の変化を研究した.テンプレート分子が大きくなると,予想されたようにふるい機能はよりおおきな分子径で機能の差が現れることがわかった.
また,この技術をアルミナ上のシリカ固体酸触媒の調製にも応用した.テンプレートをもちいて調製することによってシリカは孤立して表面に存在しており,クラスターをなすシリカに特有な固体酸を発現しないことがわかった.この技術を応用することにより,アルミナ表面上のシリカの構造を制御できることがわかった.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] N.Kodakari,N.Katada,M.Niwa: "Silica Overlayer Prepared Using an Organic Template on Tin Oxide and Its Molecular Sieving Property" Advan.Mater.Chem.Vap.Depasition. 3. 59-66 (1997)

  • [Publications] N.Kodakari,N.Katada,M.Niwa: "Mokwlar Sieving Property of Silica Overlayer on Tin Oxide Generated by Organic Template" Appl.Surf.Sci. (印刷中).

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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