• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1995 Fiscal Year Annual Research Report

超音波を利用する腹膜透析システムの開発

Research Project

Project/Area Number 07650962
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

山下 明泰  九州工業大学, 情報工学部, 助手 (30239959)

Keywords超音波洗浄器 / 腹膜透析 / 物質移動 / 血流量 / 腎不全 / 超音波 / 拡散
Research Abstract

腹膜透析法では、腎不全患者の腹腔内に電解質の水溶液を貯留し、内臓表面を覆う腹膜を介して、体内に蓄積された毒素を除去する。本研究課題申請者は、これまで市販の電気マッサージ器や低周波治療器を用いて、腹部に体外から非侵襲的な振動を与えることで、毒素の除去速度を飛躍的に増大できることを報告してきた。今年度は超音波の振動を利用して、体液からの老廃物の除去速度を促進するための基礎技術を確立した。
尿素(分子量60)を用いた家兎(2.0〜2.5kg)in vivo実験では、0,28,45,100kHzの超音波により、各々1.05,1.59,1.13,0.83倍の透過促進が得られた。すなわち超音波による透過促進効果には、最適周波数(28kHz近辺)が存在することがわかった。この結果は、分子量が大きなクレアチニン(分子量113)においても同様に観測された。また逆に、超音波の周波数を変化させることで、腹膜透過の促進効果を変化させることができるものと思われた。また、家兎腹腔内から物理的に剥離した壁側の腹膜を用いて、28および45kHzの超音波によるクレアチニンの透過促進率をin vitroで測定したところ、それぞれ1.62および1.49倍となった。このことから、in vivoにおける透過促進効果は、膜の透過係数が周波数に依存的に変化することによってもたらせるものと考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山下明泰: "腹膜物質移動速度の超音波による促進効果" 人工臓器. 25(印刷中). (1996)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi