1995 Fiscal Year Annual Research Report
化学センサによる各種エイズウィルス構成タンパクの同時検出に関する研究
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07651003
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima Prefectural University |
Principal Investigator |
宇田 泰三 広島県立大学, 生物資源学部, 教授 (20232837)
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Keywords | センサー / エイズ / 抗体 / gp41 / p24 |
Research Abstract |
これまでgp41関連のペプチド、GIEEE,IEEEG,EGIEEのカルボキシル末端にCysを導入したものを合成し、これらをBSA、KLHおよびFITCとconjugateした。 RGPDRPEGIEEEGGERDRDの19merペプチドも新たに大量に作製し、これを使って完全抗体である抗gp41抗体との親和性定数を酵素免疫測定法および表面プラズモン共鳴法により決定した。両者の測定結果はほぼ一致しK=3x10^7/Mとなった。現在、ハイブリドーマによりmRNAを抽出し抗gp41抗体の遺伝子解析を行っている。アミノ酸配列が決定でき次第、コンピュータによる分子力学計算を行う予定である。 一方、表面プラズモン共鳴を用いたセンサについては金薄膜への抗原および抗体の固定法を見出したので(第21回化学センサ研究発表会)、予定以上のスピードで研究が推移している。抗gp41抗体に関する抗体測定系は純粋な系で0〜40ug/mlの範囲で測定可能であることが判った(DENKI KAGAKU,vol.63,1995)。ただヒト血清中の抗体gp41抗体の検出は血清中の未知物質による非特異的反応が非常に大きく、測定感度のかなり低下を観察した。引き続き抗p24抗体検出系に取りかかっているが、この系で抗p24抗体の測定は勿論、血清の影響をいかに排除すべきか検討を行った。その結果、補体を破壊する条件下で血清をで前処理することで大きく改善される事が判った。これだと0〜30ug/mlの範囲において、かなり良好な感度で抗p24抗体の検出が可能となり、基本的に満足のゆくデータを得ることが出来た(第22回化学センサ研究会発表予定)。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 窪田就彦、一二三恵美、宇田泰三: "表面プラズモン共鳴を用いたエイズウイルス糖タンパクgp41抗体のセンシングと血清の影響" Chemical Sensors. 11. 17-20 (1995)
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[Publications] T.Uda,E.Hifimi,et al.: "Sensing of the antibody against AIDS virus prtein gp41 and the influence of serum using surface plasmon resonance" DENKI KAGAKU. 63. 1160-1166 (1995)