1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07651015
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
武井 たつ子 信州大学, 工学部, 助教授 (90020990)
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Keywords | アルカリマンガン乾電池 / 電池寿命 / 充電器特性 / 太陽電池組込充電器 |
Research Abstract |
1.市販のアルカリマンガン乾電池の充放電特性を検討した。使用した電池は国産および外国製の単3である。 測定条件および結果はつぎのようであった。 1.1 100mAの放電電流で何時間使用可能かを測定したところ,電池により差異があり,国産電池で18〜20時間,外国製電池で14〜18時間使用可能だった。 1.2 100mAの放電電流で放電時間を変化させて,電池寿命を調べたところ,放電時間が長いほど使用可能サイクル数は減少した。 1.3 放電後に充電を行なった場合に,充電器の特性が,充放電可能サイクル数に与える影響を調べたところ,充電器特性および充電電流の大きさが充放電可能サイクル数に影響があることがわかった。充電条件を選ぶと,放電電流100mAで5時間放電を140回以上(現在進行中)可能な電池もあることがわかった。 以上の結果より,使い捨てにされているアルカリマンガン乾電池の再利用が可能なことがわかり,種々の社会問題(環境問題,産業廃棄物,省エネルギーなど)の解決に一石を投じたと思う。 2 つぎに,交流のない開発途上国でも充電が可能なように,太陽電池を組込んだ充電器の開発を検討した。 充電器を試作した。冬の晴天の少ない日でも充電が行なわれ,電池寿命を2倍以上に高めた。
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[Publications] 浅井康之・加藤喜隆・小林孝成・武井たつ子・山下正通・佐藤厚・小沢昭弥: "外国製アルカリマンガン電池による充電再利用の予備的実験" 第36回電池討論会講演要旨集. 333-334 (1995)
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[Publications] 加藤喜隆・浅井康之・栗原知恵・武井たつ子・佐藤厚・山下正通・小沢昭弥: "国産アルカリマンガン電池の充電再利用の予備的実験" 第36回電池討論会講演要旨集. 331-332 (1995)
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[Publications] 佐藤厚・小沢昭弥・山下正通・武井たつ子: "アルカリマンガン電池はどこまでNi-Cd電池,鉛酸電池などの使用領域で実用になるか" 第36回電池討論会講演要旨集. 335-336 (1995)