1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07651089
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
中村 茂夫 神奈川大学, 工学部, 教授 (10011008)
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Keywords | セルロース誘導体 / クロロデオキシセルロース / ブロモデオキシセルロース / 金属イオン / 選択吸着 |
Research Abstract |
1.6-クロロデオキシセルロースとグリシンエチルエステル塩酸塩との反応により、6位に選択的にグリシン残基を有するセルロース誘導体(CMADC)を合成し、その反応条件について検討するとともに、合成したCMADCを用いて、各種重金属イオンの希薄水溶液からの吸着挙動について検討した。いずれの金属イオンに対しても、水溶液のpHが酸性側から中性側に移行するにつれて、金属イオンの吸着量は増加し、pHへの依存性が認められ、同じpHでは吸着量はCu^<2+>>Cd^<2+>>Co^<2+>>Ni^<2+>の順であり、CMADCは中性領域ではCu^<2+>に対してとくに高い吸着性を示した。また、これらの金属を2種類ずつ含んだ水溶液で、各種金属イオンに対する選択吸着性を調べたところ、どのような組み合わせにおいてもCu^<2+>に対する選択性が著しく高いことがわかった。 2.セルロースをLiBr-DMAc溶媒系でN-ブロモコハク酸イミドによって臭素化し、得られた6-ブロモ-6-デオキシセルロースを8種類のチオールと反応させた。反応は、LiBr-DMAc溶媒系で均一系で行なったほうが、アルカリ水溶液中で不均一系で行なった場合よりもよく反応することがわかった。
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Research Products
(1 results)