1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07651147
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐野 修 山口大学, 工学部, 助教授 (20127765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 義明 山口大学, 工学部, 教授 (20107733)
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Keywords | 長期強度 / 予測 / ストレスユロ-ジョン / クリープ / モニタリング |
Research Abstract |
実験室内の温度変化に対応して載荷装置が伸び縮みする結果,着力点変動が生じる.これまでの研究によると,僅かな温度変化でもきれつ面の凹凸の不整合に依存する着力点移動の蓄積の原因となり,2年以上にわたる載荷試験,および温度変化を10倍にした負荷試験により,1日あたり着力点が0.04μm増加し続けることが分った.一定に保つべき変形量が150μm程度であることを考慮すれば,この量は数10日間程度の実験では無視できるが,1年以上の実験では得られるきれつ速度評価結果に大きな誤差をもたらすことが分る.そこでこれまでの科学研究費で作製したチャンバーに改良を加え,試験環境を±0.1%以内に保つことが可能な環境で試験を続行しており,試験開始後ほぼ1年を経過しているが,依然として荷重が低下し続けており,きれつが伸び続けていることを示している.また実体顕微鏡を用いてプロセスゾーン形成に関する研究を行っている. これまでの研究経過は概ね初期の目的を達成している.チャンバー内部にセットされた供試体内のきれつはほぼ1年後の現在,依然として伸び続けていると考えられる.ただし巨視的きれつ近傍のプロセスゾーン内のマイクロクラックの発達によっても荷重が変化するので,本年度の科学研究費の一部を用いてプロセスゾーン評価を検討中である.
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