1995 Fiscal Year Annual Research Report
分子マーカーによる遺伝子単離のための遠縁種属間(体細胞)雑種およびその後代の解析
Project/Area Number |
07660004
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
今西 茂 山形大学, 農学部, 教授 (40007084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江頭 宏昌 山形大学, 農学部, 助手 (60223632)
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Keywords | トマト栽培種 / トマト野生種L.peruvianum / Solanum lycopersicoides / RAPDマーカー / インベルターゼ遺伝子 / 苗条再分化能 / 灰色カビ病 / 立性形質 |
Research Abstract |
1.トマト栽培種x野生種L.L.peruvianum var.humifusumの自家和合性B2F2集団(反復親栽培種)のインベルターゼ遺伝子の分析 (1)PCR分析によってperuvianumのインベルターゼ遺伝子は栽培種、L.chmielewskii、L.hirsutumとは異なる長さをもち、しかも多型であるつことが分かった。 (2)インベルターゼ遺伝子に関して、B2F2の28系統中、23系統は栽培種型個体のみ、5系統は栽培種型、野生種型、及びF1型個体を含む混合型であった。野生種型及びF1型個体の果実はシュークロースをほとんど含まないヘキソース型固体であり、野生種型個体はシューフローすを50%以上含むシュークロース型個体であった。L.peruvianumのインベルターゼ遺伝子を自家和合性の準栽培種系統に導入した最初のケースである。 2.トマト栽培種x野生種L.peruvianum PI126944のB1F2の根培養による苗条再分化能のRAPDマ-マ-分析 B1F2系統の苗条再分化能とRAPDマ-マ-の関連をバルク分析した。15種のタンダムプライマーを用いたRAPD分析の結果、栽培種と野生種の特異的バンドは各々55と73であった。B1F2において野生種の特異的バンドは27観察された。その内、5本のバンドが苗条再分化能と関連する結果が得られた。 3.トマト栽培種x野生種L.chilense PI128644のB1F1について根培養によって病条再分化能の判定を行い、高再分化能個体を選抜した。 4.トマト栽培種x野生種L.peruvianum LA2575におけるB1F1の立性形質とRAPDマーカー分析LA2575のもつ立性形質の遺伝分析を行うため、B1F1 50個体についてRAPD分析を行っている 5.トマト栽培種xSolanum lycopersicoidesの後代F2、F3、B1F1、B1F2の灰色カビ病抵抗性の選抜とRAPDマーカーの分析 灰色カビ病抵抗性に関して、各世代とも分離がみられ、抵抗性の選抜がなされた。12種のプライマーによって得られたS.lycopersicoidesに特異的なバンドの中に灰色カビ病抵抗性に関連をもつバンドは今のところ見いだされていない。
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