1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07660009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小崎 格 鹿児島大学, 農学部, 教授 (80253912)
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Keywords | 果樹花粉 / 花粉貯蔵 / 遺伝資源保存 / 授粉受精 / 凍結乾燥 / ニホンナシ |
Research Abstract |
果樹花粉の凍結乾燥処理方法およびその貯蔵条件による発芽力等への影響をみた。 1.花粉の凍結乾燥方法による影響 各種果樹花粉について、採取後-20℃で保存し、アンプルに約0.1gづつ入れ、25-150mmHgで凍結乾燥し、減圧下で封栓を行った。15分程度の乾燥で比較的良い結果が得られた。採集条件により大差があるが、初期の含水率が7-10%として、3-5%までの乾燥で良く、過度の乾燥は発芽力を低下させ、また再吸湿に時間を要するようになった。 2.貯蔵条件による影響 上記の凍結乾燥した花粉を各種の条件下で貯蔵した。室温条件においた場合3-4か月で、また5℃においた場合は2-4年で、発芽力の著しい不安定化と低下がみられた。-20℃以下においた場合は、きわめて良好で、発芽力低下がほとんど認められなかった。 3.長期貯蔵花粉の生存確認 20-24年前、予備試験として、凍結乾燥して約-20℃で保存してあったニホンナシの長期貯蔵花粉について、人工発芽床における発芽力検定と、授粉による受精能力検定を行った。発芽力は新鮮花粉の約70%に対し50%と低下していたが、花粉管の伸長は正常であった。また、他品種への授粉試験ではほぼ正常な結実率を得た。このようにナシの花粉では、20年以上の長期貯蔵が可能であることを実証した。
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Research Products
(1 results)