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1996 Fiscal Year Annual Research Report

イチゴ果実中の糖の遺伝

Research Project

Project/Area Number 07660028
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

荻原 勲  東京農工大学, 農学部, 助手 (80204113)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 箱田 直紀  東京農工大学, 農学部, 助教授 (00014952)
Keywordsイチゴ / 果実内糖 / 遺伝 / 育種
Research Abstract

食味の優れたイチゴ品種の育成を効率的に進めるための交配,選抜に関わる育種法を確立することを目的として,果実内の全糖及び組成別糖に関する形質の遺伝的特性を明らかにした.果実に含まれる糖は主にスクロース,グルコースおよびフルクトースであるので,各糖に分けて,遺伝力やみかけの優性などを検討した.
1.全糖およびスクロース含量はみかけの優性が大きく,そのほとんどが非相加的効果による分散が占めていた.一方,フルクトースとグルコース含量は相加的効果による分散が大きく,フルクトースとグルコース含量は狭義の遺伝力が高いことが明らかとなった.
2.全糖及び組成別糖含量と株,葉および果実に関する形質との表現型および遺伝子型相関係数を調査したところ,全糖含量およびスクロース含量は草丈および葉面積との間に正の相関関係が,フルクトースとグルコース含量は成熟日数および果肉色との間に負の相関関係が認められた.
したがって,果実内の糖含量は相加的(フルクトース,グルコース)と非相加的(スクロース)遺伝子効果の両者によって支配されているので,全糖含量の多い品種の育成には,先ず品種・系統間の組合せ能力に基づいて優良な交配組合せを選定し,次に選定した組合せについて大規模に実生を育成し,個体選抜する方法が良いと考えられた.また,株の草丈や葉面積に着目して,全糖含量の多い個体を選抜できる可能性が示唆された.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 荻原勲: "イチゴ果実内の糖分析における簡易分析法について" 園芸学会雑誌. 66(1)(発表予定). (1997)

  • [Publications] 荻原勲: "イチゴの品種,収穫時期および成熟期別における果実内糖含量の変化" 園芸学会雑誌. 65(2). 314-315 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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