1995 Fiscal Year Annual Research Report
節間分裂組織からの不定芽発生およびその利用による宿根草の大量繁殖
Project/Area Number |
07660036
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
細木 高志 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (90101245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 勝巳 島根大学, 生物資源科学部, 講師 (30176888)
稲葉 久仁雄 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (30032585)
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Keywords | MS培地 / 節切片 / BA / IBA / サイトカイニン / オーキシン / スイトピー / キキョウ |
Research Abstract |
宿根草類の若い茎の節部を切りとり培養することで、多芽体が現れるかどうか試験した。茎頂を切りとり、アンチホルミンで消毒後、MS培地に置床した。光は4000ルクス、温度は25℃条件で行った。材料は宿根スイトピーとキキョウを用いた。 宿根スイトピー(Lathyrus lactifolius L.)のin vitro増殖が試みられた。0.44μMのN^6-benzyladenine(BA)を添加したMurashige-Skoog(MS)基本培地上で、節を含む茎切片を繰り返し培養することで、18日ごとに2.5本の茎葉が得られた。これらのin vitro節切片培養により伸長した茎葉は、0または0.49μMの3-indolebutyric acid(IBA)を含む培地で発根した。幼植物体は土壌に植えつけると容易に順化活着した。 キキョウ(Platycodon grandiflorum)のin vitro繁殖が、サイトカイニンを添加したMSを基本とする培地上で、切断した茎および分離した側枝を繰り返し培養することで試みられた。4.4μMのN^6-benzylaminopurine(BA)を添加した培地で、15日ごとに3.3倍の増殖率が得られた。これらのin vitroの外植体から伸長した苗条は、0.49μM 3-indolebutyric acid(IBA)を添加したMS基本培地で発根可能であった。ほとんどの植物体は順化活着し、これらはすべて温室で開花した。
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Research Products
(2 results)