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1995 Fiscal Year Annual Research Report

オリゴ糖キトサンを主成分とする土壌改良剤による果樹類の生育調節機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07660045
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

宇都宮 直樹  近畿大学, 農学部, 教授 (60026622)

Keywords土壌改良剤 / オリゴ糖キトサン / 果樹の生育調節 / サイトカイニン
Research Abstract

パッションフルーツ、イチジク、ブドウにおいてオリゴ糖キトサンを主成分とする土壌改良剤(バイネキトン)処理を行ない、新梢生長、花芽形成、果実生長への影響を明らかにしようとした。
パッションフルーツでは開花前の3回処理により初期の新梢生長が促進され、開花数や収穫果実数が増加した。また、果実肥大生長も促進されたが、果実品質にほとんど影響を及ぼさなかった。特に、N肥料が十分に与えられた条件下ではこのような効果が顕著に現われた。N肥料が少ない条件下でも本土壌改良剤を与えると果実肥大生長を促進させ、収量が増加した。更に、この土壌改良剤を処理した後の生体内のサイトカイニン様活性の動態を測定したところ、2及び4週間目に茎、葉、根においてその活性が高まった。これらの結果から、パッションフルーツにおいてはバイネキトン処理によって体内のサイトカイニンヨウ活性が高められ、新梢生長や花芽分化が促進されることが示唆された。
一方、イチジクとブドウではパッションフルーツにおいて見られたほどのバイネキトンの効果は得られなかった。イチジクにおいては果実形成が本土壌改良剤処理により促進される傾向が見られた。しかし、品種によってその効果は異なっており、また、施用量が過剰になると成育を阻害する作用も現われた。ブドウにおいてはこの改良剤は根の生長を促進させたが、花芽分化や果実生長にはほとんど影響を及ぼさなかった。
以上の結果から、本実験に用いた土壌改良剤は果樹の種類によってその作用効果が異なっていることが明らかとなった。今後は、それぞれの果樹の生育を促進させるような条件を見出して、その作用機構を解明する必要がある。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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