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1995 Fiscal Year Annual Research Report

加賀太キュウリ果実における苦味の発現機構の解明

Research Project

Project/Area Number 07660047
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionIshikawa Agricultural College

Principal Investigator

加納 恭卓  石川県農業短期大学, 生物生産学科, 教授 (80115823)

Keywords加賀太キュウリ / 苦味 / 整枝 / 台木 / 草勢 / 硝酸態窒素 / 総窒素
Research Abstract

加賀太キュウリの果実における苦味の発現を解明するため、平成7年度に研究を行い、以下の知見をえることができた。
1.整枝・着果位置の影響
(1)“主枝"の近くに着果するほど"苦味果"が多発する。このことは、齢の若い植物体に着果・発育した果実に苦味が発現しやすいことを示唆している。
2.台木の影響
(1)いわゆる"草勢"が旺盛となるような台木を用いると苦味果の発生が高くなる。
3.植物体における苦味の偏在
(1)節間部および葉の苦味は上位節のものほど苦くなる。このことは、齢の若い節間部および葉では苦味が発現しやすいことを示唆している。
4.果実発育に伴う苦味の増減
(1)果実における苦味は、果長が10cm前後の時期に最も強くなり、その後果実発育に伴い減少する。このことは、齢の若い果実では苦味が発現しやすいことを示唆している。
5.本葉中のNO_3含量および総窒素量の影響
(1)苦味果が多発する植物体の葉中のNO_3^-含量は低かった。
(2)葉中の総窒素含量は苦味果発生の多少に関係なくほぼ一定であった。
以上より、いわゆる"草勢"が旺盛な植物体、あるいは齢の若い植物体に着果・発育した果実に苦味果が多発すること、また、そのような植物体の葉では硝酸態窒素含量が低くなることが明らかとなった。これらより、苦味果が多発する植物体の葉では、根から吸収された硝酸態窒素が活発に有機態窒素に生合成され、その結果多量の苦味物質が生成されるものと考えられる。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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