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1996 Fiscal Year Annual Research Report

ペプチドによる小腸上皮細胞内アミノペプチダーゼ活性の上昇機構の解析

Research Project

Project/Area Number 07660167
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

西村 敏英  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (70180643)

Keywordsアミノペプチダーゼ / 小腸上皮細胞 / ペプチド / 筋肉タンパク質 / 細胞増殖
Research Abstract

小腸のアミノペプチダーゼ活性は、高タンパク食摂取時に上昇することが知られている。本研究は、小腸上皮由来の株化細胞を用いて、この活性上昇機構を解明することを目的として遂行された。初年度には、小腸上皮細胞を小麦グルテン水解物を添加した培養液で培養した時、細胞中のアミノペプチダーゼの比活性が無添加の場合に比べて、著しく上昇することを明らかにした。
本年度は、まず小腸上皮細胞(IEC-6)を筋肉タンパク質のアクチナーゼ水解物(ペプチド)を添加した培地で培養し、同様の現象が認められるか否かについて検討した。その結果、5日目以降の細胞増殖が、ペプチド無添加の場合に比べて促進されることが判明した。また、その時に細胞内アミノペプチダーゼのAla-, Arg-, Leu-, Pro-, and Pro-β-naphthylamide (-NA)に対する比活性も、ペプチド無添加の場合に比べて上昇することが明らかとなった。培養7日目でのAla-NAに対する比活性は、ペプチド無添加で培養した場合に比べて、約1.4倍に上昇した。次に、大量培養した細胞の抽出液をDEAE-celluloseカラム(10mM Tris-HCl緩衝液,pH7.2を使用)にかけ、アミノペプチダーゼを検索した結果、少なくとも5種類のアミノペプチダーゼの存在が明らかとなった。この内、0.133M NaClで溶出したアミノペプチダーゼの比活性が、ペプチド添加で培養した場合に著しく上昇することが判明した。本酵素はAla-, Arg-, Leu-, Pro-NAに作用した。この中では、Arg-NAに対する作用が最も大きかった。

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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