1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07660173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
宮武 和孝 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (70094513)
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Keywords | 肥満防止 / 血糖値低下作用 / 二糖類分解酵素 / 配糖体 / 糖尿病 |
Research Abstract |
肥満や糖尿病などの予防・治療を目的として、生薬や食品として利用されてきた植物の有効成分を検索し、それらの中から効力の強いものを選択し、ドラッグデザイン技術の導入により、新たな予防・治療のための機能性食品あるいは薬品への応用を目的とし、糖吸収の最終段階である膜消化酵素の阻害物質、細胞レベルの糖吸収糖阻害物質、そして糖尿病合併症を抑制する化合物を植物から見いだし、その基本骨格を決定し、ドラッグデザイン技術に活かせるまでの研究を行う。本年度は、その目的を達するため、植物に含まれる有効成分の同定および生理効果を解明することとした。 苦参乾燥根より、湯浴抽出、さらに酢酸エチルエステル-水抽出、シリカゲルクロマトなどにより、数種のイソフラボン配糖体を単離した。これらの化合物はラットの小腸二糖類水解酵素を阻害した。その濃度は、IC_<50>は10μgであった。インスリン依存1型糖尿病ラットの血糖値を低下させた。そこで、その化合物と生理活性との構造相関について検討している。
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