1995 Fiscal Year Annual Research Report
森林環境を考慮した多工程林業機械による伐出作業システムに関する研究
Project/Area Number |
07660189
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
古谷 士郎 静岡大学, 農学部, 教授 (10022063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 秀樹 静岡大学, 農学部, 助手 (80273168)
近藤 恵市 静岡大学, 農学部, 助教授 (20144058)
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Keywords | 多工程林業機械 / 伐出作業システム / 土壌特性 / ハーベスター / フオワーダー |
Research Abstract |
土壌特性との関連から見た場合の多工程処理機械よる伐出システムの最適化を見いだすため、ハーベスタ・フォワ-ダによる作業システムについて、作業功程と林内での機械類の運行実態を、伐出作業現場の実地調査とビデオテープによる記録により行った。また、作業方法と土壌の物理特性の変化の関係を明らかにするため、伐出作業現場の車両通行地点で採取した土壌について物理特性を中心とした土壌分析を行った。 これらの調査・実験の結果、ハーベスタ走行による土壌の物理特性の変化については、これを明らかにすることができた。しかしながら、車両の走行回数と土壌の物理特性についてはさらに詳細な実験により検討する必要性がある。土壌の締固や残存木の損傷を最小限にする最適なハーベスタ・フォワ-ダによる伐出作業システムを見いだすためには、当初計画していた多数の伐採現場での調査が予定どうりには実行できなかったことから、収集した作業功程調査データは少ないものとなった。このため、シミュレーションのためのパラメータの決定までにはいたらず、来年度の調査が必要となった。 以上の実験・調査の進行状況から、。科研申請時の計画・方法に記した、土壌特性の攪乱を最小限に抑えるための車両走行方法と作業方法との関係についての検討は、今後の実験・調査の結果を待って行う予定である。
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