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1996 Fiscal Year Annual Research Report

南西諸島における海岸防災林の機能とその保全・活用に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 07660202
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

幸喜 善福  琉球大学, 農学部, 教授 (10045099)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 亀山 統一  琉球大学, 農学部, 助手 (30264477)
新里 孝和  琉球大学, 農学部, 助教授 (50045118)
佐藤 一絋  琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
Keywords南西諸島 / 海岸防災林 / 海岸植生 / マングローブ / 塩分量 / 植物病害
Research Abstract

沖縄島海岸林で樹幹流下水中の塩分量を調査したところ、測点1(海側の林緑木)が最も多く、測点2(林内)、測点3(陸側林緑木)と減少した。各測点における樹幹流下水中の塩分量および雨水中の塩分量を比較すると、測点1においては測点2の2.8倍、測点3の4.8倍、雨水の40.0倍と塩分量が顕著に多かった。測点2においては測点3の1.8倍、雨水の14.6倍であった。測点3においては雨水の8.3倍であった。したがって、海岸に近い樹木ほど多くの塩分を捕捉し、海岸から離れるにつれて塩分捕捉量が減少するものと考えられる。
沖縄の海岸の砂浜地帯と岩礁地帯の植生を調査した。両地帯とも汀線から内陸部に向かって明らかなZonationがみられ、糸満市の南部海岸では砂浜地帯でソナレシバ群落→オオハマボウ-アダン群落→モクマオウ林、岩礁地帯でコウライシバ群落→クサトベラ群落→アダン群落が、粟国島の砂浜地帯でグンバイヒルガオ群落→スナズル-クロイワザサ群落→モンバノキ-ハマナレン群落→オオハマボウ群落→モクマオウ林が発達する。台風被害度は位置、種によって異なった。
沖縄島、宮古島、八重山諸島の海岸リュウキュウマツ林およびマングローブ林について、病害実態調査を行った。その結果、リュウキュウマツ林では全調査地で漏脂胴枯病が認められたが、台風は本病の流行の誘因でないことがわかった。マングローブ林では、沖縄島と八重山諸島でメヒルギに枝枯性の新病害が認められた。病患部から分離された菌類のうち2種の菌が接種試験により病徴を再現した。また、石垣島でヤエヤマヒルギに枝枯症状を認め、病因の解析中である。
琉球列島のマングローブ林の特徴について検討した。西表島と石垣島に各7点、計14点の調査区を設け、マングローブ林の林分要素に関する毎木調査を行った。検討結果として、各要素の特徴と要素間の関係を明示した。林分平均樹高および胸高直径の最大は、8.4mと14.0mで、98.6%がオヒルギで構成されていた。最小は、1.9mと3.6mで85.7%はヤエヤマヒルギであった。その流木密度は1.850と12.600(本/ha)であった。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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