1996 Fiscal Year Annual Research Report
発癌プロモーター活性物質を生産する淡水微生物およびその有害物質の免疫学的識別法
Project/Area Number |
07660276
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
広石 伸吾 福井県立大学, 生物資源学部, 助教授 (00114190)
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Keywords | Microcystics / モノクローナル抗体 / 識別 |
Research Abstract |
Microcysticsの分類は形態学に全く依存しているが、アオコ発生現場から分離した株は培養するにつれて、群体の形態が崩れて来る場合が多い。また、自然界においても、群体形成前や崩壊後では識別が困難である。したがって、筆者は形態に依存しないMicrocystics属の分類を確立する目的で、本属の種に特異的なモノクローナル抗体の作製を試み、前回はM. aeruginosa f. aeruginosaに特異的に反応する抗体を得た。今回は、M. wesenbergiiを免疫源として本藻類に特異的な抗体の作製を試みた。今回は免疫のためにアジュバンドを藻体の懸濁液に加えた所、免疫の成立が以前より早くなることが明らかになった。したがって、本法を用いてモノクローナル抗体の作製を行った。その結果、M. wesenbergii以外の種(M. aeruginosa, M. ichthyoblabe, M. novacekii, M. viridis)には全く反応しないが、M. wesenbergiiの多くの株に反応する2種類の抗体を得ることができた。しかし、M. wesenbergiiの一部の株には反応しなかったので、その理由について検討しているところである。また、間接蛍光抗体法によりFITCを細胞表面に結合したM. wesenbergiiを蛍光顕微鏡やフローサイトメーターで解析した所、90%以上の細胞に顕著なFITCの蛍光を確認することができたので、良好な反応性をもつ抗体を作製することができたと考えている。
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