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1995 Fiscal Year Annual Research Report

甲殻類における遊離D-アラニンの浸透圧調節物質としての生理機能

Research Project

Project/Area Number 07660278
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoritsu Women's University

Principal Investigator

阿部 宏喜  共立女子大学, 家政学部, 教授 (80086727)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大熊 恵美子  共立女子大学, 家政学部, 助手 (90223768)
Keywords浸透圧調節 / 甲殻類 / D-アラニン / D-アミノ酸
Research Abstract

1.アメリカザリガニ,ケフサイソガニ,クロベンケイガニおよびモクズガニを淡水から全海水まで順応させた結果,塩分濃度の上昇に伴って増加したD型アミノ酸はD-Alaのみであった。いずれの種および組織でも順応に伴ってD-Ala含量は著しく増加し,全Alaに対するD-Alaの占める比率も全海水では約50%にまで上昇した。以上のことからD-Alaが細胞内浸透圧調節物質の一つであることが判明した。
2.アメリカザリガニを淡水,1/2海水および全海水で絶食させると,淡水では筋肉中の含量は減少し,D型の占める比率も低下したが,1/2海水ではD-Ala含量は増加し,D型の占める比率も上昇した。全海水では含量は減少したものの,比率は絶食前後で約50%と変動しなかった。
3.産卵回遊するモクズガニの生殖腺が発達する前では,海水順応過程でD-Alaは増加した。回遊直前では順応に伴ってD-Alaは増加せず,淡水で最も高く,1/2海水で減少し,全海水で淡水の約80%にまで回復した。D-Alaの占める比率は35%で変化しなかった。自然環境中においても塩分濃度の上昇に伴うD-Alaの増加は認められず,上流域が最も高く,中流域で減少し,海岸で上流域とほぼ同レベルであった。
4.淡水および1/2海水順応アメリカザリガニにD-Alaを投与すると,投与直後はD-Alaが急激に増加するが,1日経過するとD-Alaが減少し,L-Alaが急激に増加した。4日後には投与前の含量に戻り,肝膵臓のD,L-Alaレベルに与える影響は小さかった。L-Alaを投与した場合も同様であった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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