1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07660340
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 浩 京都大学, 農学研究科, 助手 (50206207)
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Keywords | アコースティックエミッション(AE) / 植物生長 / 根圏 / 非接触 / 非破壊 / 計測 |
Research Abstract |
平成7年度は弾性波による検出方法に関する基礎的な知見を得るため以下の項目について実験を行った。 (1)金属試験片による基礎実験 供試しているAEセンサーの特性を把握するため、金属試験片を用いて基本的な特性値を評価した。また、植物の根の生長あるいは移動を3次元的に特定するための基本的な実験として、2つのAEセンサーを使用して金属試験片内でのアコースティックエミッションの発生源を2次元的に特定する実験を行った。 (2)弾性波検出方法に関する基礎実験 栽培ポット内で根が生長あるいは移動することに起因する土の移動によって発生する弾性波を高精度で検出するための適切な検出部の構造を評価した。特に弾性波を検出するAEセンサーと土壌あるいは栽培ポット壁面との界面の状態が検出結果に与える影響や、センサーに弾性波を伝達するための補助器材およびその構造について調査した。 平成7年度は、弾性波検出に関する基礎的な実験および解析を行った。金属試験片を使用した実験では試験片とAEセンサーの接着状態などについても調べ、弾性波を検出するための基礎的な知見を得た。 また栽培ポット内での土の移動におる弾性波の検出についてはセンサーに取りつけてある弾性波検出部材と土との界面状態がより密着していることが望ましいなどの結果を得た。さらに栽培ポット中の土壌から発生する弾性波の周波数成分は低周波成分が比較的多いことなどが判明した。 これらの結果は実際に植物の根の移動を検出する際に使用すべき土壌の種類や水分状態などの決定に関して重要なデータであり、次年度の研究を遂行する上で非常に有益な情報である。
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