1995 Fiscal Year Annual Research Report
精巣の細胞外マトリックスと細胞の相互作用.および関与するレセプターの検討
Project/Area Number |
07670029
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
沢田 元 横浜市立大学, 医学部, 教授 (90101112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾野 道男 横浜市立大学, 医学部, 助手 (50264601)
矢間 太 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00254160)
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Keywords | 精巣 / 細胞外マトリックス / インテグリン / コラーゲン / フィブロネクチン / ラミニン / ビトロネクチン / 免疫電子顕微鏡 |
Research Abstract |
精巣の細胞外マトリックスの主な成分の局在を電子顕微鏡レベルで明らかにすることができた。あたらしNanogoldを用いた免疫電子顕微鏡法と凍結超薄切片法を応用することでフィブロネクチン、ラミニン、IV型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカンなどの分子の局在についてこれまでの報告ではわからなかった細部まで調べることができた。特にフィブロネクチンの局在は筋様細胞の内側にも分布しており、従来の報告とは際だって異なった所見が得られた。 またV型コラーゲンなどこれまで報告のなかった分子についても調べた。 このうちビトロネクチンは意外にも細胞外マトリックスよりもLeydig細胞の細胞質に強く反応がみられ、その意義について現在も卵巣など他の組織を用いてさらに検討を続けている。 細胞外マトリックスレセプターについては、インテグリン各鎖(α1、α2、α3、α4、α5、α6、β1、β3鎖)、67kDラミニンレセプターなどについて概知の塩基配列をもとに合成プライマーを作成し、RT-PCRを行った。インテグリンα1鎖、α6鎖、β1鎖、β3鎖のプライマーでそれぞれに特異的な反応が見られた。また67kDラミニンレセプターについても強い特異的反応が見られた。現在これらのPCR産物をジゴキシゲニンラベルしており、in situハイブリダイゼーションを行って詳しい局在を検討する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hajime Sawada: "Vitronectin in the cytoplasm of Leydig cells in the rat testis" Biology of Reproduction. 54. 29-35 (1996)
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[Publications] Simon G.Levy: "Descemet's membrane in the iridocorneal-endothelial syndrom" Exp.Eye Res.61. 323-333 (1995)
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[Publications] Simon G.Levy: "The composition of wide-spaced collagen in Descemet's membrane" Current Eye Res.15. 45-52 (1996)
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[Publications] Tatsumi Kusakabe: "Distribution of galanin-immunoreactive fibers_…" Cell Tissue Res.281. 63-67 (1995)